「控えでいい」? その真意は 広島カープの “ユーティリティープレーヤー” 上本崇司 プロ12年目の本音 自主トレを天谷宗一郎さんが密着取材
そして、キャッチボールは、隣りにある河川敷でトレーナーと行っていました。 いいトレーニングができている手応えや体の状態がいいからか、上本選手が練習中、ずっといい表情をしていたのが印象的でした。ずっと笑顔なんです。 そして、室内での守備練習では、わたしもお手伝いをさせていただきました。ノックです。取りにくいボールをわざと打とうとしたんですけど、まあ、グローブに吸い込まれるんです。さすがのグラブさばきでした。 バッティング練習では上本選手の “ある変化” に気づいたので、この後のインタビューで話を聞きました。スイングにヒントがあるんですけれども、わかりますか? 単独で練習している上本選手、このあとも1人、黙々とバットを振り込みました。 天谷宗一郎 さん 「自主トレを一日見せてもらったんですけれども、表情を含めて充実しているなっていうのがすごく伝わってきました。ここまで順調に来ていますか?」 上本崇司 選手 「順調は順調なんですけど、まだちょっと体が痛いところがやっぱり多いので、そこは気をつけながら飛ばしすぎないようにっていうのは意識しています」 天谷宗一郎 さん 「契約更改(のとき)かな。コンディションを重点的にやるっていうふうに言っていたと思うんですけど。ことしが34歳? 体の変化とかって出てきました?」 上本崇司 選手 「34歳です。やっぱり痛くなるか所が多くなるし、疲れが取れないです」 天谷宗一郎 さん 「ああ…。昨年のいろんなユーティリティープレーヤーとしてもそうだし、スタメンで出て、いろんなポジションで体もしんどいだろうし、心もしんどい。その疲れはじゃっかん残っているのかなっていうところはある?」 上本崇司 選手 「全然、残っています。もう全然、取れないです」 天谷宗一郎 さん 「まじ?(疲れが)取り切れない? この自主トレもけっこうハード。ウエートもそうだし、1つひとつの動きをすごく意識して、重い重量であったり、やっているなと思うんですけど、そこの疲労も考えながらやっているってことですか?」