祖父が守り続けてきた伝統のせんべい店 弟子入りも1年で祖父が他界 せんべいを守るために孫が下した決断
栄月製菓 店主 吉田紘規さん: 「きょうでお店終わりで」 客: 「ちょうどいい時に来たね」 40年以上通う常連客: 「1週間に1回くらいは買いに来ている。お土産にいいから、評判が良くて。私たちが学生時代からあるから寂しくなる」 ずっと近くで見守り続けた祖母の和己さんも…。 祖母 清水和己さん: 「いなくなるということは私もここで一人になるから寂しい。おじいちゃんが天国で見守ってくれているから一生懸命頑張ってもらいたい」 栄月製菓 店主 吉田紘規さん: 「ここでこうして5年くらいやってきて、いろんな人に応援してもらってうれしかったですし、新しいところでやっていける自信もついたので、寂しい反面、またこれから頑張っていきたい気持ち」 今月1日、早朝から新店舗の開店準備に追われていました。 妻 真衣さん: 「包装紙新しいの?新しいのどこ?」 母 美香さん: 「あれがピーナッツでトレイ一緒にすれば?」 栄月製菓 店主 吉田紘規さん: 「きのう焼く機械が急に動かなくなったりして…バタバタしつつやっている」 近所の人: 「焼いてください一生懸命!勤めに行ってきますけど、夕方までには売り切れないですか?」 栄月製菓 店主 吉田紘規さん: 「どうでしょうね!笑」 新店舗は観光名所の「猿橋」からおよそ100mの距離です。 客: 「第一号いいですか?」 栄月製菓 店主 吉田紘規さん: 「はい、いらっしゃいませ」 「(大月地区から)移転してきて」 客: 「前あっちの店で買ったことがあって」 地元の客: 「よかったよ、ここへできて。向こうの家だから」 地元住民や観光客を中心に、前の店にはなかったにぎわいが…。 訪れた客(近隣住民): 「リスクを背負って頑張ろうというのは応援したいなと思ってきた。観光地として盛り上げてくれることに期待している」 神奈川からの観光客: 「お菓子が好きなので銘菓をみるとつい買ってしまう。食べてみたいなと思った。焼いているところも見られる。絶対に寄ると思う」