異様に腫れる生々しい傷に「悲痛な泣き声」 メッシの大号泣姿に母国も衝撃「まるで希望を奪われた赤子のようだった」
人目をはばからずに号泣、いや大号泣する姿は世界に衝撃を与えた。現地時間7月14日に米フロリダ州マイアミで行われたコロンビア代表とのコパ・アメリカ決勝で、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシが見せたそれだ。 【画像】「衝撃的だ」と悲痛な声…異様に巨大化したメッシの右足をチェック 生々しい負傷からもショックは広まった。この試合に向け、「最後の戦いだと意識している」と意気込んでいたメッシがアクシデントに見舞われたのは何気ないワンシーンの最中だった。 36分に相手DFのサンティアゴ・アリアスとの競り合いで転倒した際に右足首を捻っていた背番号10は、気力を振り絞ってプレーを続行していたが、63分に自陣への守備に戻った際に踏ん張り切れずに転倒。苦痛に表情を歪めたまま、ベンチへと下がっていった。 去り際にスパイクを投げ捨て、ベンチに力なく座り込んだメッシは両手で顔を覆いながら大粒の涙を流す。嗚咽を漏らすような泣き姿と、赤紫色に異様な腫れ上がり方を見せた足首は各国の中継カメラですっぱ抜かれ、SNSなどで話題沸騰となった。 失意の大黒柱が見せた表情に国内でも反響は起きた。アルゼンチンの日刊紙『Clarin』は「メッシにとって呪われた夜だった」とリポート。負傷交代後のベンチでの振る舞いを「最初は元気そうに見えたが、数秒後に感情は爆発した。そして、彼の慰めきれない悲痛な泣き声は世界中に伝わった」と伝えた。 「全てを勝ち取った37歳は、まるで希望を奪われた赤子のようだった。目に見えて腫れた右足首に氷を当てたレオ・メッシは、涙が止まらなかった。公式放送で彼の姿が映されるたびに、顔を押さえて悲嘆に暮れている姿が繰り返し映った」 また、日刊紙『La Nacion』も「メッシにとって肉体的に難しい初めての大会だった」と総括。話題となった号泣シーンについては「交代後にベンチで顔を覆って泣いていた偉大なるキャプテンの姿は、その印象的なキャリアの中で逸話として語り継がれるだろう」とクローズアップした。 自身は辛酸をなめる形となったメッシ。それでもチームは延長戦に入る死闘を1-0で制した。この史上最多16度目の南米制覇という称号は、満身創痍だった偉才にとっては大きな治療薬になることだろう。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]