2024年版 「おしゃれ+実用性も高い」小型ハッチバック 10選 欧州最強Bセグメント車、どれが好き?
見た目も走りも妥協したくない 欧州最強ハッチバック車
デザイン、動力性能、使い勝手の良さ、コストパフォーマンスなどさまざまな観点から、特に優れた小型ハッチバックを10台紹介する。 【写真】クラストップ! キビキビ走るフレンチ・ハッチバック【ルノー・クリオ(日本名:ルーテシア)の最新モデルを写真で見る】 (16枚) 本稿では、「小型」とは具体的に欧州Bセグメントのクラスを指す。トヨタ・ヤリスやフォルクスワーゲン・ポロなどが属しているコンパクトな乗用車クラスだ。 昨今、車高の高いクロスオーバー車やSUVがトレンドとなっているが、Bセグメント・ハッチバックの需要はまだまだ非常に大きい。 ハッチバックが特に栄え、発展しているのが欧州市場だ。今回は競争の激しい欧州から、選りすぐりの10台を見ていきたい。 選定条件として、まず3~4人家族でも使える広さと荷物の積載量は欠かせない。さらに、デザインの魅力、パッケージングの良さ、運転しやすさ、使い勝手の良さなどが挙げられる。 動力性能で重要なのは、軽快さだと考えている。年齢や体格、ドライビングスキルの異なるさまざまな人が運転するため、基本的に軽快で「分かりやすい」ものでなければならない。ステアリングが緩慢なのは受け入れがたい。 蛇足だが、筆者(英国人)を含む弊誌の記者陣は、柔らかい乗り心地よりも、やや硬くて安定感のあるハンドリングを好む傾向がある。その点を踏まえてお読みいただくといいだろう。
1. ルノー・クリオ
長所:インテリアはクラス最高レベル、優れた燃費、ガソリン車の価格の安さ 短所:乗り心地はもっとしなやかでもいい、後部座席は大人には厳しい ルノー・クリオ(日本名:ルーテシア)に数年ぶりに改めて乗ってみると、居住空間のデザイン、人間工学に基づいたレイアウト、そして質感について想像以上に高く評価できた。コストパフォーマンスは非常に高い。 凸凹の多い一般道においては、フランス車らしくない硬い乗り心地を見せる。不快というほどではないが、かつてのようなしなやかさはない。 しかし、ハンドリングは優れている。ステアリングホイールから伝わる情報量はそれほど多くはないが、かなり直感的でナチュラルなフィーリングを持つ。ややボディロールが大きい印象はあるが、コーナリング時のバランスは見事だ。 現行世代で最速のモデルは最高出力140psのクリオEテックである。ガソリン車に比べてやや高価だが、トヨタ・ヤリスやホンダ・ジャズ(日本名:フィット)と大差はない。 Eテックというルノー最新のハイブリッド・パワートレインは、大型車では少しパワー不足を感じることもあるが、小柄なクリオにはぴったりで、ヤリスやジャズよりも速くて魅力的だ。