安田レイ、Charaや宇多田ヒカルなど名曲をカバーしたプレミアムライブ開催「何度も言わせてください。幸せです。」
安田レイが昨年7月3日にソロデビュー10周年を記念して始動したカバー動画企画 “through my VOICE”をテーマに、8月25日に、【Rei Yasuda “through my VOICE” Premium Live 2024 at Billboard Live TOKYO】を開催した。 その他の画像 本公演では、”though my VOICE”のライブバージョンとして、自身のルーツミュージックやリスペクトするアーティストの楽曲を交えた幅広い年代の名曲を、ピアノ・クレハリュウイチ、バイオリン・NAOTOといった特別編成で披露した。今回はその1stステージの模様をお届けする。 煌びやかなピアノとバイオリンの音色に導かれ客席からステージへと繋がる階段から、安田レイが登場。観客に手を振りながらステージへと向かった。 1曲目は井上陽水・安全地帯の「夏の終わりのハーモニー」。夏の終わりにぴったりな一曲だ。そしてクラップと共にスタートしたのは竹内まりやの「プラスティック・ラブ」。ステージと客席に一体感が生まれる。近年、シティポップの代表曲として、世界中で話題となった楽曲だ。夏の終わりを告げるかのように、どこか懐かしく、どこか儚くしっとりとした雰囲気が会場を包み込んだ。 「今日は色々なカバー曲や、オリジナル曲を届けていきます!」と観客に語り掛け、MCを終えると雰囲気は一転、安田の代表曲ともいえる「Mirror」を歌唱。10年前、2014年にリリースした曲だが、今回、ピアノとバイオリンによるアレンジで、現在の大人っぽい魅力を引き出すような一曲になった。続いて夕焼けを感じさせる照明に照らされながらJVKEの「golden hour」と、Amy Winehouseの「Love Is a Long Game」をしっとりした歌声と共に観客へ届けた。このセクションで初めての洋楽カバー披露となったが、安田自身も楽曲制作の際には、ルーツにもなっている海外アーティストにインスパイアを受けることも多いという。 続いて、安田が尊敬し大好きだというChara「やさしい気持ち」、宇多田ヒカル「First Love」を披露。この2曲は、カバー動画企画 “through my VOICE”でも既に公開されているお馴染みの楽曲。生の歌声、ピアノ、バイオリンの生演奏と合わせて聞くとまた一段も二段も壮大で美しく聞こえる。改めて五感でリアルに感じることができるライブの良さを痛感する。 自身の楽曲「きみのうた」を歌い終えると「この会場でこの曲が歌えるのは本当に幸せです。そして、今年2024年は、年末年始に単独ツアー、そして楽曲制作もしています。今年はチャレンジングな年にしたい。」と語った。 いよいよライブは終盤に差し掛かる。今年、羽生結弦をはじめとする世界のトップスケーター達と共演し、今回のNAOTOとのコラボレーションのきかっけともなったイベント、【Fantasy on Ice】でも披露されたAdeleの「Easy On Me」を歌いあげると、安田が地上波ドラマ、劇場版ともに挿入歌を担当した『君と世界が終わる日に』から「Ray of Light」「Not the End」を披露した。「Ray of Light」は今年2月にリリースされた楽曲。以前から安田が「早くワンマンライブで歌いたい。」と語っていた1曲だ。鬼気迫る力強いオリジナルアレンジとは違う、アコースティックアレンジでこの曲を堪能できるのもビルボードでのライブの魅力だ。 この3曲を歌い終えると「ありがとうございます。何度も言わせてください。幸せです。今年は是非これから始まるツアーでみなさんとたくさん会いたいです。」と語った。 前セクションの雰囲気からは一転、「ここからは楽しい曲で盛り上がっていきたいと思います!」と、Stevie Wonderの「Sir Duke」を披露。イントロからクラップで会場の観客を巻き込み、軽快な雰囲気と安田のハッピーなオーラが会場を包みこんだ。 そして最後の一曲は安田自身の楽曲「Brand New Day」。ライブが終わる名残惜しい気持ちもあるが、笑顔で新しい日々のスタートを切ることができるようなこの楽曲の歌詞に後押しされ、明るく、幸せに満ちた空気の中、「皆さんありがとうございました~!楽しかった~!」と想いを伝え、ライブは幕を降ろした。 約80分間に渡ったステージは、安田が向き合ってきた音楽と今までの軌跡、そしてこれから彼女が歩む未来への期待が高まるライブとなった。 今年の11月から来年にかけては、ワンマンライブツアー【Rei Yasuda Live Tour 2024-2025 "Invisible Stitches"】が控えている。このライブタイトルは「透明な糸で繋がっているみんなの気持ちを私の歌で縫い合わせるようなライブにしたい」という安田の思いを込めてつけられた。京都・北海道・福岡・愛知・宮城・大阪・東京などの国内各地での公演に加えて、12月には、広州・上海・北京3都市で開催される初の中国ツアーも決定している。