「ウィ・アー・ザ・ワールド」「愛のコリーダ」…クインシー・ジョーンズさん、91歳で死去
【ロサンゼルス=後藤香代】AP通信によると、米歌手マイケル・ジャクソンの代表作「スリラー」などを手がけた音楽プロデューサー、クインシー・ジョーンズさんが3日、ロサンゼルスの自宅で死去した。91歳だった。 【写真】これは貴重!…スティーヴィー・ワンダーさん(左)とレコーディングに臨むクインシー・ジョーンズさん(1987年3月5日、米ロサンゼルスで)
シカゴ出身。ジャズトランペット奏者、編曲家として活動し、1950年代後半にリーダー作「私の考えるジャズ」を発表。カウント・ベイシー楽団の楽曲もアレンジした。
その後、ジャンルを超えて活躍し、「ソウル・ボサ・ノヴァ」やテレビドラマ「鬼警部アイアンサイド」のテーマは、現在もBGMや効果音の定番として親しまれている。80年代には、ディスコ音楽調の「愛のコリーダ」が大ヒットした。
マイケルの作品は、79年の「オフ・ザ・ウォール」から手がけ、82年の「スリラー」は売り上げが1億枚を超え、「史上最も売れたアルバム」としてギネス認定されている。87年の「バッド」にも携わった。当時のスターが多数参加したチャリティーソング「ウィ・アー・ザ・ワールド」(85年)もプロデュースした。
グラミー賞の公式サイトによると、同賞受賞数は計28で、存命者ではビヨンセさんに次ぐ多さだった。