13年経って決算期の販売比率は「12%」まで低下!! もはや3月納車でクルマを買っても、お得な値引きやサービスはないのか?
販売報償金が減少し、有利な条件が引き出しにくくなった
またメーカーから販売会社に対して行われる、決算期の支援が薄れたことも影響を与えている。以前は販売報償金が豊富に支給され、販売店ではこれを原資に値引きを拡大させた。 ところが最近は販売報償金が減り、昔のような大幅値引きも難しい。「決算期は値引きが増えてオトク」という認識も薄れ、これも決算期の販売比率が下がった理由だ。 販売報償金が減った背景には、メーカーの国内市場に対する冷遇がある。1990年以降、日本におけるクルマの売れ行きが下がると、日本のメーカーは海外の販売比率を高めていった。これに伴って国内市場の重要度が下がり、販売報償金も減っている。その結果、ますます売れ行きが下がる悪循環に陥った。
それでも3月購入にはメリットがある
それでも3月購入には今でもメリットがある。例えば年末に購入すると、翌月には愛車が「前年式」になってしまう。数年後に売却する時の金額は、車種やグレード、走行距離、そして年式によって決まるため、年末に登録や届け出を行うと、使用期間の割に年式が古くなって不利を招く。その点で年明けに登録や契約を行うと高値で売却しやすいから、結局は3月決算期の購入に落ち着く。 そうなると今でも最もオトクに買える時期は3月決算フェアだが、前述の通り、3月中の登録や届け出が前提だ。欲しい車種の納期を予め確認したい。購入する車種が売れ筋の軽自動車やコンパクトカーであれば、在庫車もそろっているから、3月上旬に好条件で契約して下旬に登録や届け出する買い方もある。販売店に尋ねてみると良いだろう。 文/渡辺陽一郎(わたなべ よういちろう):自動車月刊誌の編集長を約10年間務めた後、フリーランスに転向した。「読者の皆様にケガをさせない、損をさせないこと」を重視して、ユーザーの立場から、問題提起のある執筆を心掛けている。執筆対象は自動車関連の多岐に渡る。 写真/Adobe Stock(アイキャッチ画像:tamayura39@Adobe Stock)
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