【ハイライト動画あり】真っ向FW勝負で明大がベスト4進出。 天理大は終盤怒涛の追い上げも届かず
明大の勝利は濃厚になったが、残り20分で天理大の怒涛の反撃が始まった。まずは後半28分、SO上ノ坊駿介(3年)が自陣22mラインから自ら上げたショートパントを獲って大きくゲイン。粘り強くボールをつないで、LOアリスター・サウララ(1年)がトライ。FB筒口允之キャプテン(4年)がゴールを決めて、24-7。33分には、天理大らしいフラットパスに走り込んだHO寺西翔生(4年)が抜け出し、PR岡田大和(2年)がつなぎ、明大WTB白井瑛人(1年)がタックルしたが、最後は交代出場のLO岡崎慶喜(3年)がトライ。24-14となる。
その後も疲れた体で両チームが奮闘し、観客も息をのむ激闘となる。終了間際、天理大が交代出場のSH藤原健之朗(4年)がトライしたが、24-21でノーサイドとなった。「経験値が足りなかった」と天理大の小松節夫監督。反則は明大の9に対して16。規律が乱れは大きな敗因だった。一方、明大は終始ブレイクダウンにプレッシャーをかけ、ディフェンスでも的確なタックルを決め続けた。SO伊藤も好キックでFWを前に出し、モールからのトライを演出。3回戦の東海大戦では1年生の活躍が目立ったが、この試合では木戸はじめ、CTB秋濱悠太(4年)、LO田島貫太郎(4年)ら4年生が熱いプレーでチームを引っ張った。大学でのプレーは今季で最後になる選手たちの責任感が胸を打つ戦いでもあった。
村上 晃一