【盟主争い】衆院長崎3区補選で野党の勢力図はどうなる?(記者解説)
YouTube「選挙ドットコムちゃんねる」では、毎週選挙や政治に関連する情報を発信中です。 2024年4月25日に公開された動画のテーマは「衆院補選 長崎3区 野党第一党の争いの行方は?」 朝日新聞政治部の今野忍記者と産経新聞デジタル報道部政治担当デスクの水内茂幸記者が、立憲vs維新の野党一騎打ちとなった同選挙区の構図と、背景にある各党の思惑を、さまざまな角度から解明していきます。 【このトピックのポイント】 ・衆院長崎3区補選は「野党の盟主の座をかけた争い」 ・立憲vs維新、党首や憲法審査会での「舌戦」の裏事情 ・立憲vs維新だけじゃない、補選後を見据えた各党の事情とは?
衆院長崎3区補選は、野党の盟主の座を争う一騎打ち?
立候補者は、届出順でこちらのお二人です。 山田 勝彦氏(立憲民主党公認・社民党推薦) 井上 翔一朗氏(日本維新の会公認・教育無償化を実現する会推薦) この長崎3区、一票の格差を減らす「10増10減」の措置で、次の衆院選から新たな選挙区に分割されてしまいます。(長崎県は4→3) MC伊藤由佳莉「結局自民党は候補を立てず、ということになりました」 水内茂幸記者は、途中で茂木さん(自民・幹事長)が立候補者を擁立しようとする動きがあったが、岸田総理が見送ったという事情を語ります。 水内茂幸氏「自民党はけじめをつける意味と、候補者が当選しても1年以内くらいに選挙があるわけですから、早々と不戦敗ですよね。これが選挙区の人にとって、責任ある行動かどうかは別ですけど」 水内氏は、自民党支持層の心中を慮りつつ、原則としては「政権与党であるならば、審判を受ける意味で候補は立てなければいけなかったんではないか」と問います。 とはいえ、党を運営する現実としては厳しい状況で……。 今野忍氏「でもまあ、選挙区自体なくなっちゃうわけだから。あと1年ちょいしか任期がないわけよね。ここで自民党が増えちゃうと、(新たな選挙区の)3つとも候補決まっちゃってるのよね。まあ、結果として野党第1党の立憲民主党と野党第2党の日本維新の会の、野党の盟主争いという、なかなか見られないガチンコ対決が見られることですよね」