【盟主争い】衆院長崎3区補選で野党の勢力図はどうなる?(記者解説)
立憲vs維新、党首や憲法審査会での「バッチバチ」の背景は
ところで、告示日以降、立憲vs維新の党首同士の不穏な発言が話題になっています。 MC伊藤「代表同士のバッチバチな争いというか……泉代表はちょっと大人の対応されてるのかということもありますけれど、維新のほうが仕掛けている感じに見えますが、いかがでしょう?」 水内氏「維新も原理原則からいうと、敵は立憲民主党。とくに野党第1党を目指す立場からすると、こういうふうにはなるなと思います」 水内氏は、憲法改正など、根本的な政策の違いに目を向けます。 今野氏「憲法審査会でけんかしてたじゃない」
通常では与野党に分かれて戦うところ、憲法審査会の中では単純な与野党の構図にならない、と水内氏は解説します。 憲法審査会での構図は、以下の通りになっています ・憲法改正を進めたい=自由民主党・公明党・日本維新の会・国民民主党 ・憲法改正に慎重=立憲民主党・日本共産党 憲法審査会には野党の筆頭幹事がいて、与党の幹事と次の日程調整などを話し合います。筆頭幹事である立憲民主党に対し、直ちに条文改正に向かいたい維新・三木衆院議員が審査会で放った「野党の筆頭幹事だという言い方は今後、しないでいただきたい」との発言について、水内氏が背景をひもときます。 憲法改正に向け、憲法審査会を昨年3月くらいから開催していましたが、今年、審査会委員の中に自民党の不記載事件の関係者がいたことから、1ヵ月ほど審議がストップしています。 水内氏「憲法の大きな枠組みと不記載事件って明らかに違うので、単なる時間の引き延ばし戦術じゃないかと思うわけです。そこを三木さんが突いたんじゃないかと。淡々と審議すべきだと僕は思いました」 今野氏「産経新聞的には許せないでしょ。憲法改正の議論をしないでサボタージュしてんじゃねえよって」 水内氏「これはねえ、やっぱり許せないですよもう。不記載事件なんて、100%とはいえないけど99%関係ないですから。それを道具にするっていうのはねえ、語るに落ちたなあって感じがしますけれどもねえ」 今野氏「水内さんの中に産経新聞の血を見られて良かった、うんうん」 自民党は、憲法改正に向け、起草委員会を設立したいと主張しています。 岸田総理に任期中に憲法改正を実現するという公約があったため、「憲法の議論を進めるところまで進めたいという思いが消えていない」と水内氏は岸田総理の胸中を推し量ります。 水内氏「ぎりぎりの最後に、逆転勝負に出て、憲法史を進めて、四党で条文を作るという勝負を少し考えている部分があるんじゃないかなあ……だいぶ願いが潰えつつありますけれども、まだ消えてないんじゃないかなあ」