「今度こそ家つぶれるかと」こぼれた“不安の声”復興目指す最中に…能登で震度5弱
26日夜に発生した最大震度5弱の地震は、マグニチュード6.6、震源は石川県の西方沖でした。 この震源域にあるのが『羽咋沖西断層』『羽咋沖東断層』です。一方、元日に起きた能登半島地震は『門前断層帯』『能登半島北岸断層帯』『富山トラフ西縁断層』にまたがる範囲で断層がずれたとみられています。 京都大学防災研究所 西村卓也教授 「元日の地震でこの断層帯が両端まで全てずれたのではなく、一部は動かず、周辺に“ひずみ”がたまっていた」 その“ひずみ”が26日の地震につながったのでしょうか。西村教授は“1月の地震が誘発した可能性”を指摘しています。 京都大学防災研究所 西村卓也教授 「羽咋沖の断層にも、1月の地震でより大きな“ひずみ”が加わっていて、26日のタイミングでそれが限界に達し、断層がずれたのでは」 政府の地震調査委員会は今年8月、能登半島の周辺海域の活断層を公表しました。これによると、マグニチュード7以上の地震を引き起こす可能性のある海域の活断層は、25あるとされています。 京都大学防災研究所 西村卓也教授 「元日と26日の断層以外にも、周辺にはまだ動いていない活断層があり、地震が誘発される可能性がある」 西村教授は、家具の固定など揺れへの対策や、沿岸部の方は津波への注意もしてほしいと呼び掛けています。
テレビ朝日