「木村拓哉になりたくて300万円使った」モノマネ芸人の“キムタク愛”。「70歳になっても続けたい」
キムタクモノマネとの出会い
――そこからキムタクモノマネを始めるに至った経緯は? 元木:芸人として全く売れていないときに『爆笑そっくりものまね紅白歌合戦』の番組オーディションの機会をいただいたんです。そのときに「これは大好きなキムタクをやるしかない!」と思い立ったんです。 キムタクの格好でオーディション会場に入った瞬間、審査員が爆笑して「これはいけるかも」と思いました。それでいざモノマネを始めたら、声が信じられないぐらい似ていなくて、めちゃくちゃ驚かれましたね(笑)。 でも審査員さんはそのギャップを面白がってくれたみたいでテレビ出演が決まったんです。それから僕の運命が変わり始めましたね。 ――それが転機だったんですね。そこから本格的にキムタクモノマネをネタに? 元木:そうですね。キムタクのショートモノマネをライブでもやり始めたらウケるようになって、ようやく芸人として手ごたえを感じられるようになった感じです。
本人の前でネタを披露したときに言われた一言
――その後『木村さ~~ん!』(GYAO!)という番組では本人の前でモノマネを披露されました。そのときの記憶は? 元木:頭が真っ白になりましたね。生で見る木村さんはカッコよくてオーラもすごかった記憶しかないです。 ――モノマネを披露した際の、木村さんの反応は? 元木:キムタクモノマネ芸人が何人か出ていく形式だったんですが、僕の実力不足と空回りで全然うまくいかなかったんです。 後半に一緒に歌うコーナーもあったんですが、僕めっちゃ音痴だったんですよ。その時木村さんが笑いながら「彼の後は歌えないよ」っていじってくれて、救われましたね(笑)。 ――木村さんの愛ですね。それが初対面だったんですか? 元木:実は、その前にSMAPの『ユーモアしちゃうよ』という楽曲のPVで“モノマネSMAP”として共演したことがあったんです。でも、お会いしたのは本番の一瞬だけで……。 PVで木村さんが僕の肩に腕を乗せてくれて、めちゃくちゃ興奮したことだけは覚えています。そのとき着ていたニットは「洗ったらダメだ」と思って今も保管しています(笑)。