「木村拓哉になりたくて300万円使った」モノマネ芸人の“キムタク愛”。「70歳になっても続けたい」
インスタのモノマネ料理動画で大バズり!
――インスタグラムでキムタクモノマネをしながら料理を作る動画がバズっていますが、これを始めたきっかけは? 元木:その時の現状を変えたかったんです。木村さんと共演させていただいた時に、全然うまくアピールできなくて、自分の力不足を痛感しました。 想いが強かった分、情けなくてしばらくヘコんでいたんですが…このままじゃダメだと思い、「モノマネ以外でもいいから、何かアピールできる事探そう!」って立ち上がったのがきっかけです(笑)。 それで何だったら続けられるだろうと考え直しているときに、世界中に見られるモノがいいなと考え、いろんなSNSを研究しました。そこで海外の動画で「食事」や「料理」系の動画が当たっていることを知って、料理なら飽きずに続けられるし、多くの人に見てもらえるんじゃないかなとひらめいたんです。 ――なかなか戦略的ですね。他に工夫した点は? 元木:料理動画もプロの料理人がやっているのでそこには勝てないだろうから、だったらアホっぽい変わった料理や珍しい盛り付けをしてみることにしました。特大サンドウィッチやジャンボたこ焼き、魚の丸焼きとか。 ――これまでで一番反響があったのは? 元木:「ラビリンスカレー」っていうお米を固めて迷路を作ってルーを流していくカレーの動画ですね。この動画を公開したら「料理で遊ぶな」とか「子供が喜びそうだからよいじゃないか」とか、賛否両論のコメント合戦が始まって……。 ついには英語でも言い合いが始まって世界中で見られ出したんですよ(笑)。良くも悪くも起爆剤になったのはそれですね。もちろん、毎回作ったモノはおいしく完食していますよ。 木村さんのモノマネだけでやっていた頃は6000人ぐらいだったフォローが、一気に17万人ぐらいまで増えて、自分でも驚いています。
アジアに拡散されて香港のCM出演が決定
――料理動画がバズって変化はありましたか? 元木:日本はもちろんですけど、アジア圏ですごく見てもらえているようで「キムタクに似た男が変な料理を作る動画がある」と香港のネットニュースになったんですよ(笑)。 それがきっかけで、香港のフードデリバリサービス『Deliveroo』のCMにも出演が決まりました。こんなことが起こるんだとびっくりしましたね。 ――CM撮影はいかがでしたか? 元木:最初はドッキリだと疑っていましたよ(笑)。でも現場に入ったらちゃんとスタッフも大勢いて機材もあるし、ガチだと信用できました。広東語と英語だけが飛び交う中で必死に撮影に臨みました。それも反響があって、他にもアジアの仕事もいただけるようになっていますね。 ――では本格的にアジア進出も考えている? 元木:目標の一つではあります。でもモノマネをしている僕が起用されるということは、やっぱり香港とか台湾で木村さんの人気が絶大だというところが大きい。改めて木村さんの凄さとかカリスマ性を感じています。