京都・天橋立の観光船、海上保安署員らが安全点検「安全第一で運航したい」
観光客が増える年末年始を前に、宮津海上保安署と国土交通省京都運輸支局は、このほど名勝・天橋立の近くを遊覧する観光船の安全点検を、丹後海陸交通の一の宮桟橋(京都府宮津市大垣)で行った。署員ら9人が救命用具を調べ、安全運航の徹底を呼びかけた。 点検は、阿蘇海や宮津湾を運航する4隻が対象。署員は、救命胴衣、海上で人がつかまる救命浮器(ふき)の個数や備え付け状況を見て回った。同支局職員は船員の労働状況や非常時の対応、避難訓練などを船長から聞き取った。 2022年の北海道・知床半島沖での観光船沈没事故を踏まえ、草野繁一署長は「事故が起きた時の通信設定も調べ、安全が確認できた」と講評。丹後海陸交通の武田浩彦社長は「安全第一で運航したい」と話した。