『マッドマックス:フュリオサ』新映像公開 ジョージ・ミラーからファンへメッセージも
5月31日に公開を迎えた映画『マッドマックス:フュリオサ』の魅力と見どころを解説した“チャプター予告”が公開された。 【写真】プレミアにド派手な衣装で登場したアニャ・テイラー=ジョイ 本作は、2015年に公開された『マッドマックス 怒りのデス・ロード』に続く、『マッドマックス』サーガ最新作。シャーリーズ・セロンが演じた最強の戦士フュリオサの怒りの“原点”を、アニャ・テイラー=ジョイと、『マイティ・ソー』シリーズのクリス・ヘムズワースの共演で描く。前作から引き続き、ジョージ・ミラーが監督を務める。 日本公開に先駆け、ベルギー、スウェーデン、デンマーク、韓国、台湾、シンガポール、インドネシア、タイ、フィリピン、全米で本作が公開され、各興行収入ランキングで初登場No.1を記録。香港、インド、台湾では『マッドマックス』シリーズおよびミラー監督作品史上最大のオープニング記録を達成している。 公開されたチャプター予告は、フュリオサの怒りの“原点”から“覚醒”までが映し出されたもの。ミラー監督は、本作の構成について「フュリオサが10歳の時に、“緑の地”から連れ去られるところから始まります。彼女の人生を追い、様々な試練を経て、やがて大隊長へとのぼり詰めていく。『怒りのデス・ロード』に至るまでの15年以上の物語を描いています。このフュリオサの長い旅路を紡ぐために、映画では5つの章に分ける必要がありました。『チャプター予告』は、この物語のダイジェストのような映像になっています」と語っている。 「I.修羅の道」の映像では、“緑の地”で母ジャバサ(チャーリー・フレイザー)と幸せに暮らしていたフュリオサが、誘拐される幼少期から始まる。助けに来た母もディメンタス将軍に捕まり、「“緑の地”を守って」という約束の言葉を最後に、フュリオサの目の前で殺され、故郷への帰還と、宿敵への復讐を誓う。前作『怒りのデス・ロード』では詳細が明らかにされなかった彼女の生い立ち、“怒りの原点”が丁寧に描かれている。果たして、生前母から託された“植物の種”はどうなってしまうのか。母との約束を果たすことはできるのだろうか。 「Ⅱ.怒りの戦士、誕生」では、成長したフュリオサが身を隠しながら、虎視眈々と故郷への帰還の機会を伺う。ここでは、荒野を駆ける超巨大タンカー“ウォー・タンク”をはじめ、イカれた改造車たちとのアクションが展開。まさに車に乗っているかのような疾走感が感じられる。一方、フュリオサの心の拠り所となる護衛隊長ジャック(トム・バーク)との出会いも。前作ではマックス(トム・ハーディ)との間に絆が生まれたが、今作では若きフュリオサにとってジャックはどのような存在となるのだろうか。 「Ⅲ.復讐のエンジンを鳴らせ」では、鉄の義手、バズカット、顔を覆う真っ黒なグリースで、戦闘準備万端のフュリオサの姿が。爆走する改造車が入り乱れ、火炎放射攻撃を避けながら、銃で応戦する“怒りの戦士”が、宿敵ディメンタスを追い詰めていく。果たして彼女は復讐を果たすことができるだろうか。 さらにミラー監督から、「ハロージャパン! 最高のキャストとスタッフが全力で作り上げた作品です。日本で披露できることを誇りに思っています。きっと何かを感じ取ってもらえるはずです。皆さんの感想を聞かせてください!」と日本のファンに向けたメッセージも到着した。 また、ミラー監督はリピート鑑賞に関して、「映画を観て、映画館から出る。そして観たばかりの作品を、もっと理解するためにすぐに映画館へ戻りたいと思う。それは映画を愛する私がこれまで何度も経験をしてきたことです。なぜ、そのような映画は私を強く引き付けるのか。それは寓話だからです。寓話であるがゆえに、その解釈は観る者の世界観に委ねられる。それぞれの人生の経験によって、意味を持つものになる。それが寓話の本質です。そのような物語には、命のようなもの宿っていて、観客との対話があるのです。解釈の柔軟性こそが、こういった物語が興味深い点なのです。細かいディテール、さりげないジェスチャーでさえも、皆さんが観るたびに気付くことがあると思います。それは物語に、重みがある証。見た目よりも、深い内容がある。もしくは氷山の一角で、その下にはもっと奥深いものである。リピート鑑賞することで、得るものがあると思ってもらえると嬉しいです」とコメントを寄せている。
リアルサウンド編集部