「ホント上手だな~」バナナマン日村に称えられるほど…「ゴッドタン」の名物Pはなぜ“褒めまくる”のか?
初対面で「褒めラベル」を貼る
普段のコミュニケーションで相手を褒める絶好のタイミングはいつやってくるか分からないから、僕は出会った人にあらかじめ「褒めラベル」を貼って備えています。 どういうことかというと、人に会った時に、口には出さずとも、いいなと思うところを見つけておく、ということ。 初めての人なら、第一印象で感じた「元気がいい」とか「やさしい」みたいな浅いレベルで十分。内容もひと言で完結にまとめる程度で問題なし。 これを自分が気がついたタイミングで更新していく。(稀に更新されないこともありますが)付き合いを重ねていくと、ちょっとずつこの褒めラベルが増えるし、深くなっていくんですよね。これは褒めのトレーニングにもなります。
超人見知り&自己評価が低かったオードリー若林
仕事でお世話になっている身近な人で、褒めるトレーニングをして成長した人がオードリーの若林(正恭)くん。彼はもともと超がつくほどの人見知りというのは有名な話ですよね。おまけに自分への評価が異常に低くて、悪い想像ばかりが膨らんで人と上手く話せないタイプでした。 その弱点を克服しようと決意して取り組んだことの一つが、他人のいいところを見つける作業。徐々に会話にも取り入れるようにしたら、スムーズに人と話せるようになれたそうです。 ネガティブな思考グセに陥らずに会話できるメンタルと、コミュニケーション力を培えたのか、印象もずいぶん変わりましたよね。克服するのには実は結構時間がかかったんじゃないかと思うけれど、その成長は彼がMCを務める「あちこちオードリー」などでご存じの通りです。
褒めると人の本質が見えてくる
一方で、こんな気づきもありました。それが、褒めるポイントを見つけようと相手を観察していると、たくさんのいいところと同時に、その人の弱点も見えてくるということ。 「どうしてそんなに承認欲求が強いのか?」「ファイティングポーズを取り続けて、一体何を守りたいのか?」―。その人の、いじっちゃいけない部分や尊厳のようなもの、その理由までもが、だんだん分かるようになるのです。 だからこそ、会話の中で急所や地雷を外せるし、あるいは話し合ったり、注意しなければならない時も、傷つけない言葉選びと伝え方ができるようになります。 褒めトレーニングをした結果、コミュニケーション力も上がる、ひいては仕事でも自分のやりたいことが通りやすくなる。結局メリットしかないと思っています。