ワールドシリーズ制覇 栄光にたどり着いた大谷翔平と支え続けたデコピンとの1年
米大リーグ、ドジャースの大谷翔平(30)が少年時代から描いていたワールドシリーズ制覇の目標を実現させた。1年前、ドジャースという名門球団に移籍して以降、計り知れないプレッシャーと戦ってきた大谷。その隣には愛犬デコピン(オス、コーイケルホンディエ、英語名デコイ)がいた。 【写真】8月28日、オリオールズ戦で〝始球式〟を成功させた愛犬デコピンとハイタッチする大谷翔平 ■大リーグ公式Xにも登場 大谷の公式インスタグラムは、デコピンがヤンキースタジアムで真美子夫人に抱かれてドジャースのワールドシリーズ制覇を見届けた写真を公開した。大谷以上に歓喜の時だったかもしれない。 大リーグの公式X(旧ツイッター)ではデコピンがトロフィーに前足をかけて花吹雪を浴びているイラストを掲載。いかにデコピンが大谷の力を後押ししてきたかがわかる。 ホームページでもポストシーズンも佳境、ドジャースがナ・リーグ優勝決定シリーズでメッツと激戦を制し、ヤンキースとのワールドシリーズが近づく10月22日、大谷と愛犬デコピンの深い関係を改めて紹介した。ワールドシリーズ制覇こそ「デコイの最高の瞬間」と形容していた。 それによると、2023年11月の昨季MVPの発表時に初めて姿を見せて以来、激動の1年間〝主人〟を励まし続けたという。 ■背広裏地、スパイク…あちこちにデコピンの姿 7月のオールスター戦ではレッドカーペットを歩く大谷のスーツの裏地にはデコピンがいた。8月のオリオールズ戦の始球式では、口にボールをくわえて捕手役の大谷に見事に駆け寄る〝ストライク〟。「スタジアムでも練習したけど、一度もうまくいかなかったのに」と笑った。 グッズや用具にも広がった。デコピンを抱いた大谷のボブルヘッド人形がドジャースタジアムに応援しに来たファンに配られた。また、デコピンがデザインされた特製スパイクを50試合以上履いてプレー。足元から初の「50本塁打-50盗塁」(実際は54本塁打-59盗塁)を実現させた。 インスタグラムなどではデコピンと過ごすシーンが頻繁にアップされ、例えば、地区優勝シリーズを勝ち抜いたときには大谷の自撮りではなかなかカメラ目線をとってくれないデコピンに「彼は本当に言うことを聞いてくれない」と笑顔でぼやいたこともあった。 ■プレッシャーの1年支え続ける