愛ある“お叱り動画”で大バズリ 登録20万人超、94歳インフルエンサーが人気のワケ
■マナー動画投稿への思い
11日、飯田さんが東京・浅草にある老舗料亭で撮影をしているということで番組はお邪魔した。 飯田さん 「着物を着るとしゃきっとなる。その辺は和装っていいんじゃないかな」 内容は年末年始のしきたりを紹介するというものだ。 飯田さん 「鏡餅をいつお供えしたらいいのか。『一夜飾り』と言って、前の日(大みそか)にやっちゃいけない。といって(12月)29日はダメなんです『9(苦)』が入って苦労するから。30日か28日以前に飾る」 飯田さんは「婦人画報社」に入社し、美容・ブライダル系の雑誌を数多く手掛けてきた。 そんな飯田さんは、なぜ若者を叱る動画を始めたのか? 飯田さん 「日本人の良さ、おもてなしとか思いやりとか、日本特有のものがあるじゃないですか。日本人に生まれて良かったと思わなきゃ」 そして「受け継がれてきた伝統を守っていきたい」と考えているという。 浴衣を着た女性 「(走りながら)遅れる~」 飯田さん 「ちょっと待って!」 浴衣を着た女性 「なんですか!?急いでるんですけど!」 飯田さん 「浴衣着てるとき、そんな歩き方してたら着崩れちゃうわよ!着物(浴衣)を着ているとき歩幅が大きいと裾が絡まって歩きにくいのよ。小股で歩くのを意識したほうがいいわ」 飯田さん 「(Q.動画が多くの人に楽しまれている理由は?)本音を言っているからじゃない。人が見てどう思うかっていうことが一番大切じゃないのかなと思っていますけどね」
■社会人2年目、番組ディレクターのマナーは?
もう1つの人気の理由は伝統やしきたりを教えてくれるという点だ。 20代 「マナーは知りたいので。どこでそういうのを教えてもらえればいいのか分からないので、動画で簡単に教えてもらえるのもいいなと思います」 そこで、社会人2年目のディレクターが飯田さんから謝罪の場面にふさわしいお辞儀のポイントを教えてもらった。 張山紗彩ディレクター 「すみませんでした」 飯田さん 「それで謝ったの?(頭を)下げたら、ちょっと一呼吸おいて上げる。髪の毛はそういうふうに揺らしちゃダメ。髪の毛が顔にかかって頭を下げるのは最低」 張山ディレクター 「すみませんでした」 飯田さん 「お、完璧じゃないの」 飯田さん 「教える人がいない。本当に小さい時からやかましく言われましたよ、箸の持ち方とか。それが役立ってますもん。本当は先輩が教えるべきなのよ。そうすると今度はやかましいということになる。でも漫画的な発想でやっていると素直に受け付けてくれている気がします」 「(Q.若者から“みよちゃん”と呼ばれる気持ちは?)いいじゃないですか!美代子ばあちゃんって言われたっていいですよ。みよちゃんっていうのが通っているから、どんなかわいい子が出てくるかなと」