米人気ラッパー・ジェイZを相手取り提訴 少女強姦訴え NY裁判所
米人気ラッパーの「ジェイZ」として知られるショーン・カーターさん(55)から強姦(ごうかん)されたとして、被害者の女性が8日、カーターさんを相手取り、損害賠償を求めて東部ニューヨーク州の裁判所に提訴した。複数の米メディアが報じた。性的人身売買などの罪で起訴された米人気ラッパーで音楽プロデューサーのショーン・コムズ被告(55)とともに2000年9月に当時13歳だった女性をレイプしたとしている。 この女性は今年10月に同様の被害でコムズ被告を提訴した際、同被告と「女性著名人」の目の前で「男性著名人」にレイプされたと主張していた。女性はこの日、カーターさんを被告に加えて再提訴した。自身の氏名は公表していない。 カーターさんは声明で、今回の訴えを「ばかげている」と一蹴。原告の代理人の行動は不適切だなどと主張した。 ニューヨーク市ブルックリン地区出身のカーターさんは1990年代からラッパーとして活躍。米経済誌「フォーブス」によると、2019年にはヒップホップ界のアーティストとして初めて資産10億ドル(約1499億円)超の「ビリオネア」になった。妻は人気歌手のビヨンセさん。【ニューヨーク中村聡也】