ルカシェンコがプーチン・プリゴジンと織り成す奇妙な三角関係
プリゴジンの1日天下
プリゴジンの乱はロシアとベラルーシの力関係にどんな影響を与えるのか
6月23日にロシアで発生した「プリゴジンの乱」は、世界を驚かせた。民間軍事会社「ワグネル」を率いるエヴゲーニー・プリゴジン氏が武装蜂起を挙行し、首都モスクワへの進軍を開始した。 もっとも、ロシアの政治評論家アレクセイ・マカルキン氏も指摘しているように、プリゴジンの「モスクワ進軍」は、イタリアのムッソリーニが1922年に起こした「ローマ進軍」などとは異なり、自らが権力を奪取しようとするものではなかった。プリゴジン自身は「正義の行進」と称しており、ロシア国防省によるウクライナ戦線でのずさんな作戦やワグネル拠点への卑劣な攻撃への抗議を表明することが目的とされた。
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服部倫卓