「将棋は人生そのもの」女流棋士・島井咲緒里さん プロデビューから28年の今の思い
そして1996年、土佐高校1年の時にプロデビューを果たします。 (島井咲緒里さん) 「いつかはタイトルを狙えるようになってタイトルを獲りたいです」 プロになって2024年で28年。女流棋士としてLPSA・日本女子プロ将棋協会の1dayトーナメントで13回優勝するなど活躍を続ける一方、ライブハウスなどを会場に音楽と将棋を同時に楽しむイベント、”DJ将棋”を開催したり、子どもたちが気軽に将棋を楽しめるグッズの開発なども手掛けてきました。 島井さんにとって「人生そのもの」だという将棋を、より多くの人に楽しんでもらいたいからです。 (島井咲緒里さん) 「6歳で始めてプロになったときは15歳で、今の自分があるのは、その子供の頃から「さおりちゃん」っておじちゃんたちが将棋を教えてくれたおかげでプロにもなれたし、今があると思ってるので、感謝の気持ちを忘れず、みんなのおかげで今があるっていうことを、常に将棋とともに心にあるので、それも私にとって大きな財産というか存在になってますね」 高知に帰省していた6月4日、島井さんはある場所を訪れました。 高知市に2023年にオープンした将棋カフェです。 運営する川谷淳(かわたに・じゅん)さん。土佐高校・棋道部(きどうぶ)出身、島井さんの9年後輩で、現在はアマチュア四段の腕前です。 (将棋Cafe&BarNaN 川谷淳さん) 「将棋をどんな形でもいいので、楽しんでいただきたいなと思っています。指すだけじゃなくて見たり本を読んだり、漫画もあるので将棋に触れていただくだけでも楽しめるかと思います」 平日は午後2時から、土日は午前10時から午後10時まで営業していて、小さい子どもからお年寄りまで、幅広い世代の人たちが将棋を楽しんでいます。 島井さんが来ると聞いて、一人の高校生がやってきました。土佐塾高校2年の中島奈津(なかじま・なつ)さんです。 小学生の頃から本格的に将棋を始め、去年の四国大会では準優勝。女流棋士を目指して腕を磨いています。
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