中井学プロが教える 「振り抜きフィニッシュ」の秘訣! ~いいフィニッシュが飛距離に繋がる!~
「アマチュアゴルファーの多くは、気持ちよく振り抜けていないし、フィニッシュをうまく取れていないと思うんです」とレッスン経験豊富な中井学プロと合田洋プロの2人は異口同音。確かに、今季メジャー2勝のザンダー・シャウフェレみたいな、力感をみじんも感じさせない“振り抜きざま”には憧れてしまう。2024年9月10日号の「週刊ゴルフダイジェスト」では、そんなザンダーみたいなフィニッシュを習得するためのポイントを特集している。「みんゴル」読者にもお裾分けしよう。 【連続写真】ザンダー・シャウフェレのドライバースウィング・斜め前方(撮影/Blue Sky Photos)
解説者紹介
中井学プロ「クラブに振られる感覚。これがすごく大切なんですよね」 YouTube「中井学ゴルフチャンネル」などでもおなじみのプロ。アマチュアが苦手とするスウィングや技術などの解決策を日夜研究。1972年生まれの51歳。
合田洋プロ「アマチュアの9割はグッドフィニッシュが取れないんです」 都内で「Gスタジオ&合田洋ゴルフクリニック」を主宰。老若男女問わず数多くのアマチュアをレッスン。 94年の日本プロに優勝した1964年生まれの59歳。
「ボールに当てたい」という気持ちが振り抜きフィニッシュの邪魔をする
アマチュアが“振り抜きフィニッシュ”を取れない理由について、中井プロはこう語る。 『ボールに当てたい』という気持ちは、自分が想像している以上に強いもの。だから、どうしても下半身の動きを止めて、手や腕といった上体の力で、ボールに当てにいこうとしてしまう。下半身の動きが止まってしまうと、腕とクラブの通るスペースがなくなって、クラブをスムーズにリリースする動きができなくなってしまいます。この“詰まる”動きが、クラブを気持ちよく振り抜けない一番の原因なんです。
画像①のザンダーの“下半身使い”を見てください。インパクトの手前から、ここまで腰がフルターンして、左足のかかとの外側に荷重している。腰が目標方向を向くほど回ることで、インパクトからフォローで前傾姿勢を保ったまま、腕とクラブの通り道ができる。だから、スムーズにクラブがリリースされ、ヘッドが前に出ていく。結果、“振り抜きフィニッシュ”になるというわけです」