１枠の九州ブロックを突破して７位入賞したバレーボール成年男子。教員や大学生が集まったチームが、準々決勝で世代別日本代表経験者がそろう京都と互角の戦いを演じた＝小城市、小城のりスポーツセンター

　第７８回国民スポーツ大会「ＳＡＧＡ２０２４」第６日は１０日、佐賀、兵庫、大分県各地で８の正式競技が行われ、長崎県勢はボウリング成年男子個人の福満亮（西肥シルバーボウル）が２位入賞した。ボウリング勢の入賞は７大会連続。 　福満のほか、成年女子団体（４人チーム＝松尾妃奈、富永知紗希、山中美智恵、山﨑千代美）が予選７位、成年男子団体（２人チーム＝福満、山下知且）も予選８位で１１日の決勝に進み、入賞を確定させた。重量挙げ少年男子１０２キロ超級の大場汰駕（西彼農高）はスナッチ９８キロで８位入賞した。 　第７日は１１日、各地で７競技を実施する。 　９月５日に会期前競技が始まり、今月５日に総合開会式が行われた今大会も残り５日間。いよいよ終盤戦に差しかかってきた。「入賞５０」を目標に掲げている長崎県選手団の入賞数は１０日終了時点で「２８」。目標達成はやや厳しい状況となっているが、もう一度「チーム長崎」としての結束を強めて巻き返したい。 　配点の大きい団体競技で上位入賞が２種別しかなく、都道府県対抗の天皇杯（男女総合）順位は５６６点で４６位、皇后杯（女子総合）順位は３６４・５点で最下位。天皇杯４５位、皇后杯最下位だった２０２２年栃木国体と同水準で推移している。 　低調の中、今月９日までに終了したバレーボール勢は健闘した。会期前に実施されたビーチバレー少年男子が初優勝、６人制の成年男子と少年女子がそれぞれ７位に入った。両種別は準々決勝で敗れはしたが、強豪相手に一歩も引かず４強入りに迫った。結果、３種別で入賞して競技別の天皇杯順位は１２位。最後まで諦めずに勝利を目指す姿勢を、これから始まる競技の選手たちに見せてもらいたい。 　３７の正式競技中、残すは１２競技。このうち県勢は１０競技に出場する。得点源となっている競技も多く、すでに競技が始まっているボウリングは１０日の成年男子個人決勝でエース福満亮（西肥シルバーボウル）が２位に入り、団体戦の入賞に弾みをつけた。 　１１日以降も昨年優勝したソフトボール少年女子、２年ぶりのＶ奪回に燃える銃剣道成年をはじめ、２０２１年東京五輪代表の水本圭治（チョープロ）を擁するカヌースプリント勢など期待のチーム、選手が登場する。陸上勢のほか、軟式野球、柔道、空手などの団体競技の奮起次第では、まだまだ上を目指せる。県代表としての意地を見せてもらいたい。