支えられながら表彰台に上がる青学大の若林宏樹（右）

　「箱根駅伝・往路」（２日、大手町～箱根町芦ノ湖駐車場） 　青学大が５時間２０分１秒で２年連続７度目の往路優勝を飾った。２年連続８度目の総合優勝に王手をかけた。２位の中大に１分４９秒差をつけた。 【写真】激走の青学大エース・太田の左手薬指に指輪がキラリ　SNS騒然「学生結婚？」「気になる」 　原晋監督は「能登震災から１年、まだまだ苦しまれている被災者の方々に少しでも元気をと思ってここまできた。苦しい場面はあったが、能登の方々に比べれば決して苦しくはない喜ばしいものでした」と震災から１年を迎えた能登を思いながら、「少し出遅れた感はあったけど、駅伝は総合力。冷静に対応できた。最後は“若の神、ここに降臨”という形で頑張ってくれた。学生達が１年間努力した成果がここに結んだと思います」と、選手をたたえた。一方で「本当はね、１区とか３区とかもう少し楽にできる場面だったんですけど」と隣にいる１区宇田川、３区に鶴川にチクリとしながらも、「駅伝はトータル。良く頑張ってくれた」とまとめた。 　復路に向けて「６区の野村が後続に３０秒以上つけて、ピクニックランで７、８、９、１０と帰ってきたいと思います」と思い描いた。 　総合力が光った。１区の宇田川瞬矢（３年）がトップの中大から１分４５秒差の１０位につけると、２区に投入された黒田朝日（３年）が３人が区間新をマークする高速レースの中で自身も区間記録を更新する７人抜きの快走で区間３位となり、３位に浮上。３区の鶴川正也（４年）は区間４位で粘ると、４区に投入されたもう１人のエース、太田蒼生（４年）が区間賞の走りで２位に浮上。最後は山上りの５区で２年連続３度目となった“若の神”こと若林宏樹（４年）が、トップと４５秒差でタスキを受けると、１０キロ手前で中大を逆転した。若林は１時間９分１２秒で区間新記録をマークした。 　総合力の高さをみせた新緑の王者に他大学は脱帽ムード。ゴール周辺では「若林ヤバいな」、「これは勝てない」との声が漏れた。