【戸田ボート SG第71回ダービー】毒島誠 「獲るつもりで」戸田SG連覇狙う
ボートレース戸田のSG「第71回ボートレースダービー」が22日、いよいよ開幕する。準地元水面で再び美酒を味わうべく、関東の雄・毒島誠(40=群馬)が静かに爪を研いでいる。 3月に開催された戸田クラシックを優勝。地元地区で初めてSGタイトルを手にした。同じ舞台で迎える今年のダービー。狙うは当然、戸田SG連覇だ。 「ここは(地元の)桐生の次に近いレース場。関東だから思い入れも強いし、戸田はお客さんも多い。生でレースを見てもらえるのは選手にとって一番うれしいこと。凄く力になる。連覇を狙えるのも僕だけなので獲るつもりでいきます」 強い意志があるからか、自地区のSG開幕が迫るにつれてスランプの出口も近づいてきた。桐生お盆シリーズ以降は5節連続で優勝戦進出を逃していたが、若松に桐生と直近のG12節は予選を突破。「調子が悪かった原因を見つけ出せてきた。乗り方の悪い癖。頭では理解できてきたので、修正して体現できれば」。不惑を迎えた毒島は焦ることなく自らと向き合う。 コンビを組む42号機は勝率(7.43)、2連対率(65.7%)でトップの数字を誇る良機。前検では伸びに好感触を得ていた。現在、賞金ランキングは2位につけており「まだ1位になるチャンスがある。自分のできることを精いっぱいやって、いいレースをしたい」と気持ちを込めた。 ダービーの位置付けは「一年を通して調子が良かった選手が集まる大会」。だからこそ、このSG以上に復活の証となるものはない。「ここを勝てたら、より強い自分になれる気がする」。2019年児島に続く2回目の戴冠で、暮れの頂上決戦に向けてギアを上げる。