なぜ「本物のお金持ち」はホームパーティーをしたがるのか「富の見せびらかし」ではない、納得のワケ【有名実業家が解説】
10代で起業し、これまで1,500名以上の実業家たちと仕事をしてきた嶋村吉洋氏が「本物のお金持ち」の特徴や習性を紹介する本連載。本記事では「お金持ちは17時になったら何をやっているのか?」「お金もちはなぜホームパーティ―をしたがるのか?」について詳しく解説します。 【早見表】年収別「会社員の手取り額」
「リアル会議」にあって「オンライン会議」にないもの
多くの幸せな億万長者が、17時から勉強会やセミナーに参加をしています。不思議なもので、彼らはときに講師よりずっと金銭レベルで成功しているにもかかわらず、たとえば投資であったり、あるいはビジネススキルを学ぶ場にやってきます。 「地下鉄に乗ってオフィスに出勤する人が、ロールスロイスに乗ってオフィスに来る客に投資を教える」こういうことが、世界中であるわけです。でも、幸せな億万長者からすれば、勉強会に行くのは、単に「学ぶ」という目的だけではないのです。集まっている人々と会話をし、今のビジネス現場で動いている「生の情報」をたくさんキャッチしたいのです。 ただ、多くの勉強会がオンラインでも受けられる現在ですが、彼らがZoomなどで行なわれる会に積極的に参加することは、減っているように感じます。なぜならオンラインになると、情報交換の機会が非常に制限されてしまうからです。 それは私もコミュニティ内の連絡上、オンライン会議を多く経験していますから、よくわかります。たとえばリアルで集まった人々が、「ロ」の字になって、どこかで会議をしていたとしましょう。そんな中で、私と誰かが何らかのやりとりをしている。あなたはその話にあまり興味がなく、ヒマだなと思って、たまたま隣にいたAさんに小さな声で話しかけるのです。 「ちょっと今、いい?久しぶりだね。最近、何やっているの?」Aさんも、あまり私と誰かのやりとりに興味がないから、こっそり、あなたの質問に応じます。「実は今、こういうことを始めていてね。興味ある人を集めているんだ」「へえ、面白そうだね。詳しく話を聞きたいな……」「いいよ、この後、時間ある?」 会社での役員会議のようにガチガチの場では、こんな雑談は起きないかもしれません。でも、上下関係のない集まりでは、こんな会話がしょっちゅう至る所で行なわれているのです。 当然ながら、幸せな億万長者の人々は、そんなチャンスを見逃しません。これと同じことをオンライン上でやろうとすると、Zoomで会議をしながら、こっちでLINE上の会議をする……といった面倒な話になります。できないことはないのですが、やる人はほとんどいませんよね。 だから「オンラインの集まり」と「リアルな集まり」は、まったく別物なのです。