『海のはじまり』第4話 古川琴音、有村架純…二人の女性の<選択>を見つめる眼差し
Snow Manの目黒蓮が主演を務めるTVドラマ『海のはじまり』(フジテレビ系)の第4話が、7月22日に放送された。これまでは今は亡き水季(古川琴音)の回想シーンで幕を開けていたが、今回は夏(目黒蓮)と海(泉谷星奈)が海辺で楽しそうに遊ぶシーンで始まる。 【関連画像】アイドル2人が演じるシングルファザーの家族への向かい方の違いに注目 「珍しく現代パートからスタートしたか…」と思っていると、突然夏と海のそばに駆け寄っていく水季の姿が。過去と現在が不意に交わったような、不思議な光景。車から2人を見守っていた朱音(大竹しのぶ)は、家族“3人”の仲睦まじい姿に、思わず思わず涙を流す。そう、この第4話はこれまで以上に過去が重要なファクターになっている。水季(古川琴音)が過去に下した選択、弥生(有村架純)が下した選択を、交互に映し出していくのだ。(以下、ドラマのネタバレを含みます) 弥生のマンションを訪れた夏は、「できるだけ、海と一緒にいる時間を過ごそうと思っている」と伝える。だが「海を認知すること」、「父親になること」に関しては慎重な姿勢を崩さない。そんな夏の煮え切らない態度に、弥生は思わず強い口調で責め立ててしまう。 第1話から彼は<選択>ができないキャラクターとして描かれてきた。そんな彼を、水季は「人に合わせることができる優しい人」と捉え、好意を抱くようになる。弥生も同じような気持ちを持ったからこそ、夏と交際するようになったはず。しかし今回ばかりは、ゆっくりと物事を判断したい夏の行動が、弥生には単なる先延ばしにしか見えない。彼女はそこに苛立ちを覚えるのだ。 やがて喫茶店に夏を呼び出した弥生は、「私、殺したことある」と中絶の過去を打ち明ける。「殺す」という強いワードを使ったのは、第2話で夏が思わず口にした「(我が子を)殺してしまった」という言葉を受けてのこと。もちろん夏にそんな意図はなかったのだが、弥生は自分が責められたような想いに駆られてしまったのだろう。彼女はゆっくりと、過去の出来事を語り出す。