1歳の娘が小児がんに… 父親「かわいそう」よりも「できることに目を向けて応援」
障害者週間(12月3~9日)に合わせ、当事者やその家族から学ぶ講演会が9日、京都府福知山市駅前町の市民交流プラザふくちやまで開かれた。身体障害がある娘との日々について父親が語り、参加者は障害に対する認識を深めた。 市社会福祉協議会が主催し、社会福祉士の脇坂武志さん(45)=京都府亀岡市=が「ミカタを変えると、不安が応援に変わる」と題して講演した。 脇坂さんの長女の香凛さん(12)は、1歳で小児がんにかかり、腹部から下がまひした。それでも幼稚園や小学校では、自ら運動や遊びに積極的に関わってきたという。「『歩けないのはかわいそう』という思いだったが、『できることに目を向けて応援しよう』と前向きに変われた」と述べた。 楽しみながら何事にもチャレンジする香凛さんの姿について「可能性は無限大。諦めない大事さを教えてくれた」と強調した。