集中が苦手な人も諦めないで 教科ごとにベストの「場所と時間」が誰にも必ずある
【2】集中できるタイミングと場所を知っている
「いつ、どこで、何をやると集中できるか」を「調査」してみてください。例えば、数学は夕食後の自分の部屋、英語はリビングの特定の椅子でおやつの後、音読は日曜朝の床の上で寝ながら、理科は木曜日の学校帰りのカフェで……などです。人によって集中できるタイミングが異なります。 集中できない理由のほとんどはこれが理由です。つまり、時間と場所とやる内容が「自分に一致していない」のです。ですから、まずは調査から始めます。そしてそれがわかったら手帳に書き込んでください。その手帳を見ながら、日々過ごしていきます。また集中できなくなったら、また調査して変えていきます。
【3】時間計測をする
集中できる時間が今は10分~15分ということなので、はじめから15分で設定して、そこでいったん休憩します。休憩時間は5分程度がいいでしょう。その際、場所を離れる必要があるので、いったん立ち上がり、体勢を変えてください。これが気分転換となります。同じ場所でスマホを触ると、体勢が変わっていないので、転換にはなりません。 15分に慣れてきたら、次は20分で5分休憩にしてください。スマホのタイマーを使うといいでしょう。15分にせよ、20分にせよ、そこでやめることが大切です。キリがいいところまでやってから休憩すると、次に始めるときに面倒な気持ちになります。中途半端に終わらせておけば、休憩が終わったらすぐに開始できます。これも大切なコツのひとつです。 他にはいくつも集中のための方法はありますが、まずは上記3点をやってみてください。すると徐々に集中できる時間も延びていきます。
石田勝紀さん
いしだ・かつのり 教育者。教育デザインラボ代表理事。著書執筆・講演活動を通じて、学力向上のノウハウ、社会で活用できるスキルやマインドの習得法を伝える。『子どもの自己肯定感を高める10の魔法のことば』(集英社)など著書多数。
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高校生新聞社