キットカット「1日2枚まで」推奨、適量の「楽しみ」伝える
■栄養・健康・ウェルネスの取り組みを通して、「信頼」築く
ネスレの「健康」への取り組みは、中長期的なグローバル戦略(Good for You戦略)の一環だ。バランスのよい食生活を促すため、製品とコミュニケーションのあり方を定めた。 製品の栄養評価については、「ヘルススターレーティング」を用いて評価した。ヘルススターレーティングとは、オーストラリア政府などが導入した任意の食品ラベル制度だ。脂肪、砂糖、塩分の含有量などをもとに評価した。 さらに、「菓子・アイスクリーム」のカテゴリについては、「1食分のエネルギーを分かりやすく伝える」ことと「子ども向け製品の1食分を110キロカロリー以下とする」というコミットメントを追加した。 こうした戦略を実行することで、栄養改善と売上高の拡大の二兎を狙う。ネスレ日本の原田大輔・マーケティング&コミュニケーションズ本部コーポレートアフェアーズ統括部ウエルネスコミュニケーション室室長は、「地球の持続可能性が問われているが、人の持続可能性も重要な問題である。栄養・健康・ウェルネスに取り組むことで、最終的には社会からの信頼を得られると考えている」と話した。