覚醒の時を迎えつつあるドルトムントMFアデイェミ 既にリヴァプールがサラーの後継者として動向を注視
8試合で5ゴール5アシスト
1日(現地時間)に行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)リーグフェーズ第2節セルティック戦では前半のうちにハットトリックを達成するなど、ボルシア・ドルトムントのFWカリム・アデイェミの勢いが止まらない。同選手は今季ここまで公式戦8試合で5ゴール5アシストを記録し、ドルトムントの攻撃の牽引役を担っている。 [映像]ボルシア・ドルトムント対セルティック ハイライト 2002年1月生まれで現在22歳のアデイェミは、2022年5月にザルツブルクからドルトムントに加入。2022-23シーズンには第19節フライブルク戦で時速36.65kmという当時のブンデスリーガでの最速スプリント記録を樹立するなど抜群のスピードを誇るサイドアタッカーで、過去2シーズンは怪我の影響もあって定位置確保に苦しんでいたが、新指揮官のヌリ・シャヒン監督によって先発で起用され続けている中で周囲の期待以上のハイパフォーマンスを見せている。 こうした今季のここまでの活躍によって、欧州のビッグクラブにとってアデイェミは注目銘柄になりつつある。ドイツ紙『Bild』によると、中でもリヴァプールがアデイェミに対して特に強い関心を持っているという。 同クラブはユルゲン・クロップ前監督が指揮を執っていた頃から何度もスカウトをドルトムントの試合に派遣してアデイェミをチェックしていたが、モハメド・サラーの契約が来年6月末で満了となることから、サラーが退団した場合の後継者としてアデイェミの獲得を検討していて、移籍金5000万ユーロ(約81億円)までは支払う用意があるとも同紙は伝えている。 アーリング・ハーランド(現マンチェスター・シティ)やジュード・ベリンガム(現レアル・マドリード)など、これまで多くの選手がドルトムントを経てビッグクラブへと羽ばたいて行った。シーズンを通して今の勢いを持続することができれば、来年の夏あたりにはアデイェミも彼らと同じ道を進むことになるかもしれない。
構成/ザ・ワールド編集部