名外野手メイズさん死去 「ザ・キャッチ」、93歳―米大リーグ
【ニューヨーク時事】米大リーグの伝説的な名外野手として知られるウィリー・メイズさんが18日、死去した。 93歳だった。大リーグ公式サイトなどが伝えた。 米アラバマ州出身。黒人リーグを経て1951年にジャイアンツでデビューし、同年ナ・リーグ新人王。朝鮮戦争従軍後に復帰した54年には、打率3割4分5厘で首位打者を獲得するなどして最優秀選手(MVP)に選ばれ、ワールドシリーズ制覇にも大きく貢献した。この第1戦で、中堅後方への打球を背走したまま捕球してピンチを救ったプレーは、「ザ・キャッチ」と評され、球史に残っている。 走攻守の三拍子がそろった右の強打者で、65年にもMVP。73年にメッツで引退するまで通算339盗塁をマークし、ゴールドグラブ賞12回。歴代6位の660本塁打、通算打率3割1厘。79年に米野球殿堂入りした。 大リーグのマンフレッド・コミッショナーは「世代を超えて選手やファンに興奮を与え、国民的娯楽の中心的存在だった」などと声明を出した。