7位入賞角田裕毅は「セーフティーカーと赤旗に妨げられた」 予選3番手も「不幸なミス」とF1公式同情
F1サンパウロGP決勝
自動車レース・F1サンパウロGP決勝が3日(日本時間4日)にブラジルの同地で行われ、角田裕毅(RB)が今季自己最高タイとなる7位入賞を果たした。7月のハンガリーGP以来、8戦ぶり今季8度目の入賞でポイントを獲得したものの、予選3位という絶好のグリッドを獲得しながら、アクシデントの影響もあって後退。F1公式サイトは「不幸なミス」「セーフティーカーと赤旗に妨げられた」などと同情している。 【画像】「信じられない瞬間」 角田裕毅がレース前に世界的大物俳優と対面、実際の2ショット写真 悪天候の影響で2日(同3日)に行われる予定だった予選が、決勝当日の午前に変更。それでも雨の影響は色濃く、Q2ではクラッシュでの赤旗中断で残り時間がキャンセルとなったことで、ポイントリーダーのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が敗退という番狂わせも起こった。そんな中でも角田はQ3で自己最高となる3番手タイムをマーク。同僚のリアム・ローソンも5番手とRBにとっては絶好の位置での決勝スタートとなった。 決勝はスタートが2度もやり直しとなるハプニング。3度目のスタートから角田は飛び出し、ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)のスピンでセーフティーカーが入ったところでピットイン。タイヤをフルウェットに交換した。だが、直後に雨足がさらに強くなったことで再びセーフティーカーが導入。その後もフランコ・コラピント(ウイリアムズ)のクラッシュで赤旗中断するなど、レースは大荒れ。リスタートで6番手だった角田は一時8位に順位を落としたが、最後は7位でフィニッシュ。ローソンも9位となり、RBはダブル入賞となった。 F1公式サイトは「ツノダとローソンは素晴らしい予選ラップを見せ、グリッドで3位と5位となった。そこからスタートした2人は、序盤は競争的だった」と記したうえで、こう続けた。 「しかしツノダは、雨が強くなったときに、ピットインしてフルウェットタイヤに交換するという不幸なミスを犯した。最高の速さを見せたが、セーフティーカーと赤旗に妨げられ、順位を再び上げることはできなかった。そして、再スタート後は同じペースを出せなかった」 また記事では、RBのローラン・メキース代表の「レースはジェットコースターのようだった。難しいレースになり、天候に左右されると分かっていた。レース前半は非常に良い位置にいた。ユウキは素晴らしいペースで3位をキープし、リアムは素晴らしい守りを見せた。しかし赤旗が出されたことでレースに影響が出た」といった談話も紹介している。 レースは17番手からのスタートとなったフェルスタッペンが大逆転で優勝し、今季8勝目で通算62勝目。2位にはエステバン・オコン、3位にはピエール・ガスリー(ともにアルピーヌ)が続いた。
THE ANSWER編集部