子供の独立と親の介護終了が始める機会に…『シニアの婚活事情』“事実婚”や“平日婚”など結ばれ方も様々
“熟年結婚”をする人が増えています。55歳以上で結婚した人の数は1980年に6349人だったのが、2022年は22739人で3倍以上にも増加しています(※厚労省の人口動態統計から)。シニアの婚活事情について調べました。 【動画で見る】子供の独立と親の介護終了が始める機会に…『シニアの婚活事情』“事実婚”や“平日婚”など結ばれ方も様々
■シニアが婚活を始めるタイミングは「子供の独立」と「親の介護の終了」
2012年に誕生した愛知県に3店舗を構える結婚相談所「プリヴェール」は、スタッフが登録者の経歴や要望によりマッチングをして、1対1で出会う方式や、婚活パーティーなどを開いてカップルを誕生させていますが、立ち上げ当初は、55歳以上の登録は受け付けていませんでした。
しかし、どこからも断られ、悩む客を目の当たりにし、2014年に受付を開始すると順調に増え、現在は50代以上で178人の会員がいるということです。 「プリヴェール」によると、婚活を始めるシニアの多くは概ね、「子供の独立」と「親の介護の終了」がタイミングになるといいます。
中には2025年春に子供が家を離れるということで、前倒しして2024年9月に登録したという人もいました。
■若い世代とは異なるシニアの結婚理由や相手への関心点
シニアが結婚を望む理由で最も多い理由は、恋愛ではなく「精神的な安心」や「孤独の解消」だということです。コロナが流行した時は、「孤独死」を意識して入会した人も多くいたといいます。
また相手に対しての要望も若い人とは少し異なり、例えば「相手の健康状態」や「戸建てなのか賃貸なのかなどの資産状況」についてや、金銭トラブルで離婚した経験がある人は再び失敗しないようにお金のことが気になったり、「死別した夫と年に数回旅行に行っていたので、再婚後も必ず行きたい」などという人がいるということです。
積み重ねてきた人生が深いため「若い人より要望が多くなる傾向にある」と話しています。
■シニアの“結ばれ方”は「入籍」だけでなく様々な形
そしてシニアの婚活では、“結ばれ方”は様々です。初婚の人の多くは「入籍を希望」しますが、再婚の人は「事実婚」など、入籍へのこだわりが薄いことや、ほかにも、週末だけ会う「週末婚」、逆に「娘が週末に来るため、平日だけ会いたい『平日婚』」といった希望もあります。