職場の人間にイライラ!解決策を、「内向的な人の幸福戦略」著者が伝授(精神科医Tomyのお悩み相談)
ヒット記念!大好評につき5刷の書籍『「内向的な人」の幸福戦略』で、今回から数回にわたる読者質問コーナーを実施します。著者の精神科医Tomyさんが、読者の悩みに答えていきます。 * * * 【お悩み】:部下が許せません。コネクションであとから入社したアルバイトの部下が中々成長しなくて、目障りに思ってしまいます。成長する意欲もなく、ただのこしかけとして居る彼女に対して、上司である私は苛苛を隠せません。どうすれば楽になりますか。 【精神科医Tomy(回答)】:よく「他人と過去は変えられない」といいますが、まさにその通りです。「他人は変えられない」ことを前提にしたほうがストレスは減らすことができます。もちろん、他人が変わることもあるのですが、それは本人が変わろうと思ったから変わるのです。 そうすると考えるべきことは、「部下が変わる」ことではなく、どうしたらアナタが納得して今の仕事に取り組めるのかということです。今回のケースですと、部下は腰かけのつもりでいるようですから、それに対しアナタができることは何もありません。 ただ、評価できない人間を評価しない。そして、その理由をフィードバックし、上司としてどうしてほしいかを伝える。これは充分にできるはずです。ですから、それをしっかりやるしかありません。また、やる気のない部下がいると、他の部下にも影響を与えます。ですから、他の部下に不公平感が出ないよう、毅然と対応するのが一番です。それがしっかりできていれば、アナタのイライラも多少は減るのではないでしょうか? また人間はネガティブな要因に強く反応する傾向があります。アナタがやる気のない特殊な立場の部下にばかり意識がいくのはそのせいです。彼女自身をネガティブな要因と見なし、警戒しているから起きるのです。しかし、彼女に限らず、世の中にはネガティブな要因もポジティブな要因もあります。ですから、ポジティブな要因に目を向ける方が良いと思います。会社の中ではさほど重要でもない部下についてストレスを抱き、アナタの職場がストレスフルになってしまうのは大変もったいないことです。 ではポジティブな要因というと、たとえば優秀な部下のことについて考えてみましょう。何事も前向きに取り組み、成長しようという部下もいるはずです。そんな人は成長するチャンスを伺っているはずですし、何事も吸収しようと意欲的に取り組むでしょう。やる気のない部下のことを考えるぐらいなら、やる気のある部下をしっかりと教育すればいいのです。そんな部下が成長すれば、お互いのモチベーションや喜びにもなるでしょう。 また部下に限らず、アナタが取り組んでいる他の仕事もあるでしょう。自分自身の勉強や、プロジェクトに向かっていれば、自ずとやる気のない部下とのことは考えなくなるはずです。時間は限られているわけですから、嫌な事より良い事を考えていればよいのです。 また、ネガティブなことに気をとられて気持ちが切り替えられないときは、単純にアナタが疲れている可能性もあります。自分が無理をしていないか振り返り、しっかり体を休めることも重要です。 《本の購入者特典として、以下の応募フォームからお悩み相談の応募を受け付けております。Tomyさんへ相談したい「お悩み」をお寄せください!》 【応募ページ→】 https://forms.gle/keXYgCu6BTvXQLav9
精神科医Tomy