【ミャンマー】マウンドーのWFP倉庫が放火、物資は略奪
国連世界食糧計画(WFP)は25日、ミャンマー西部ラカイン州北部マウンドー郡区の倉庫で22日、保管していた支援物資が略奪され、倉庫が放火されたとし、強く非難する声明を発表した。 声明では、マウンドーの倉庫での食料略奪や放火は、ミャンマー国内で紛争の影響を受けている人々に緊急食糧支援を行うWFPの活動を妨害する行為であり、阻止されなければならないと主張。紛争の全ての当事者に対して、国際人道法で定められている義務を順守し、人道支援の拠点や物資を尊重、保護するよう求めた。 WFPの倉庫には1,175トンの食料や物資が保管されていた。6万4,000人を1カ月間にわたり支援できるだけの量だったという。ラカイン北部では少数民族武装勢力のアラカン軍(AA)と国軍との戦闘が激化しており、WFPの職員は5月下旬から倉庫に近づけない状態になっていた。 WFPは事件の詳細について調査を進めているとし、犯人には言及しなかった。 電子メディアのイラワジは25日、同州を拠点とするメディアのナリンジャラによる報道を引用。国軍の大隊がAAの攻撃を受けて撤退した際、WFPの倉庫と村の民家に放火し、倉庫からほぼ全てのコメを盗んだもようだと伝えた。