年金が「月15万円」です。退職後に「年間250万円」で平均寿命まで生活するとしたらいくら貯金が必要ですか?
人の平均寿命は年々延びており、100歳まで生きる方も増えてきています。かつての人は「人間50年」といったものですが、現在はその倍以上、生きる方が見られます。 しかし、長生きすると心配になるのが生活費です。長生きは喜ばしいことである反面、年齢を重ねるにつれ「生活資金は足りるのだろうか」と不安を感じます。 今回は、年金が手取りで15万円ある場合を想定して、具体的な不足金額や補う方法を紹介します。 ▼年金が「月10万円」で老後が不安…持ち家で「貯金」と「退職金」があれば大丈夫? 生活費を試算
年金が15万円の場合年間で180万円の収入になる
今回のテーマで取り扱う、年間の生活に250万円かかり、年金が15万円の場合は、年間で180万円のため70万円不足する状態です。そのため、70万円×平均寿命に合わせた貯金の用意が必要です。 なお、厚生労働省「令和4年簡易生命表の概況」によると男性の平均寿命は81. 05年、女性の平均寿命は87. 09年という結果が出ていることが分かりました。これを基に、65歳から年金をもらい始め、平均寿命の81歳と87歳まで生きる場合に必要な貯金金額を計算します。
65歳から年金をもらった場合で必要な金額を計算
ここからは65歳から年金をもらい始め、平均寿命まで生きる場合に必要な貯金金額を計算してみましょう。用意すべき金額が明らかになると行動に移せます。 ■男性が平均寿命まで生きる場合は貯金が必要 男性の平均寿命は81歳のため、65歳から平均寿命までは16年あります。毎年70万円不足する場合、16年では1120万円不足する計算です。そのため、1000万円以上は貯金が必要といえるでしょう。 ■女性が平均寿命まで生きる場合は貯金が必要 女性の場合、平均寿命が87歳のため、65歳から年金をもらい始めた場合、22年間です。年間70万円の不足が22年続くと1540万円の貯金が必要です。男性と女性で平均寿命に差はありますが、男女ともに1000万円以上の貯金が必要になります。そのため、できる限り早いうちから貯金を始めるのが大切です。 なお、女性の場合は男性よりも長生きする可能性があるため、1540万円以上の蓄えを目指すと安心して老後を過ごせるでしょう。