守護神も「やる獅かない」 西武・増田達至がわずか7球締め OP戦いまだ無失点 甲斐野央、アブレイユらリリーフ好調に危機感
◆オープン戦・西武0―3ヤクルト(23日、ベルーナドーム) 西武の増田達至投手(35)が9回に6番手で登板し、わずか7球で三者凡退に仕留める貫禄の投球を披露した。先頭の代打西川は145キロの直球で三飛に打ち取り、松本はカーブで三ゴロ。代打で出てきたベテラン青木には初球のスライダーを引っかけさせて一ゴロに打ち取った。オープン戦は3戦目の登板で、いまだに無失点。それでも「必死です」と苦笑いした。 ■秋山幸二さんが〝伝説のバク宙〟披露!? 【動画】 通算194セーブの守護神だが、今年はソフトバンクから甲斐野が、米大リーグ・ヤンキースからはアブレイユがそれぞれ加入。抑え候補の2人は前日22日のヤクルト戦で完璧に抑えるなど、順調な仕上がりを見せている。春季キャンプから精力的に投げ込んで好調を維持している増田は、2人の投球に「見ていて焦りしかない。本当に投げるたびにプレッシャーを感じ、やる〝獅〟かないと思ってやっている」と、今年のスローガンを入れながら重圧を表現した。 ただ、その重圧はペナントレースさながらの緊張感となり、ブルペンから入念に準備をするモチベーションにもなっている。この日も気温7度の寒さの中、ブルペンで手を冷やさないように手袋をつけて備えた。「自分自身がまず結果を出さないと、今のメンバーから外れる。最終的にどこで任されるか分からないけど、少しでもチームに貢献できるようにやっている」とフォアザチームを心がける。充実しているリリーフ陣に「うまいこと(勝ちパターンの投手を)回しながらできるかなと思う」と松井監督。5年前同様、リーグ優勝に昭和生まれのベテラン右腕も欠かせない。(末継智章)
西日本新聞社