【高校ラグビー】大畑大介氏 動かない桐蔭学園の優位 東海大大阪仰星は先制点を奪いたい
第104回全国高校ラグビー大会は7日に大阪府東大阪市の花園ラグビー場で決勝が行われ、2大会連続5度目の優勝を狙うAシードの桐蔭学園(神奈川)と、3大会ぶり7度目の制覇を目指すBシードの東海大大阪仰星(大阪第2)が対戦する。元日本代表WTB大畑大介氏(49)が決勝の見どころを語った。 総合力、完成度で桐蔭学園の優位は動かない。東海大大阪仰星は序盤のゲームの進め方はうまいが、最後の締めがバタバタする印象だ。準決勝ではディフェンスで不用意な反則が多く、終盤に追い込まれた。一方で、桐蔭学園は反則が少ない。決勝では一つの反則が全ての流れを変えるだろう。 桐蔭学園は今大会4試合すべて後半は無失点だ。相手の運動量が落ちる後半の戦い方に絶対的な自信を持っているだけに、前半の戦い方も一つのポイントになる。ゲームの入りという部分で、両SOのパフォーマンスに注目している。 桐蔭学園の丹羽雄丸(たける)は状況判断とキックに優れた選手。準決勝ではドロップゴールを狙ったように、したたかな一面もある。大会を通して安定したゲームの組み立てができている。 仰星の吉田琉生(るい)はパス、ラン、キックとすべてを兼ね備えた攻撃的な選手。とはいえ、桐蔭学園の強固なディフェンスを破ることは容易ではない。課題だったラインアウトは準決勝で修正できていた。まず先制点を奪いたい。 (元日本代表WTB)