セビージャの今夏2人目の新戦力はセグンダで“大ブレイク”の21歳FW! 「ここに来なければならないと感じた」
ラシン・サンタンデールからセビージャに完全移籍加入した“ペケ”ことFWジェラール・フェルナンデスが、クラブ公式メディアのインタビューに応えた。 昨シーズンのセグンダ(スペイン2部)で大ブレイクした21歳が、今夏2人目の新戦力として『ラモン・サンチェス・ピスフアン』に到着した。バルセロナのカンテラ出身で、2019-20シーズンからプレーしたバルセロナBを経て、2022年夏にラシン・サンタンデールに加入。スペイン語で小さいを意味する“ペケーニョ”が愛称の由来となっているように、小柄ながらも卓越したスキルとアイデア溢れるパス、そしてゴール前での冷静さで相手を出し抜くプレースタイルは、どこか、ラ・マシアの先輩であるアンドレス・イニエスタを彷彿とさせる。カンタブリアでの2年目となった2023-24シーズンに、センターフォワードからセカンドストライカー、トップ下に主戦場を変えると、セグンダで40試合に出場し18得点3アシストと大暴れ。チームトップスコアラー、得点ランク2位と古豪躍進の象徴となっていた。 11日にセビージャと2028年夏までの4年契約を締結したことが発表されたペケ。「幻想だ」とクラブ加入の興奮を語った同選手は「(セビージャに)呼ばれたら、必ず“イエス”と答えなければならない気がした。このクラブはヨーロッパにおけるトップクラブのひとつだからね。選手としても、人間としても成長するチャンス。僕はここに来なければならないと感じた」と告白。続けて「これは個人的な挑戦であると同時に、集団的な挑戦でもある。みんなが同じ方向を向いて力を合わせれば、セビージャをあるべき姿に戻し、ともに成長することができるはず。自分がどこにいるかは分かっているよ。要求されることは、自分のポテンシャルを最大限に引き出すために良いことで、このクラブとサポーターなら求めてくるだろう。僕はピッチで最高のパフォーマンスを発揮するために、全力を尽くすだけだ」と決意を示した。 また、新シーズンから指揮を取るガルシア・ピミエンタ監督は、ラ・マシア時代の“恩師”にあたる存在。ペケは「ピミエンタとはバルセロナのBチームでとても素晴らしい時期を過ごしたし、彼は僕のことをよく知ってくれているに違いない」としつつ、「Bチームデビューさせてくれて、その翌シーズンは1年を通して彼とともにいた。多くのことを要求されたけど、若い選手にとってはとても重要なことだったよ。若手選手のパフォーマンスに賭けてくれる。活躍すれば、何の問題もなく起用してくれるんだ」と明かしている。 ここ2シーズンのラ・リーガで低迷するセビージャに加入するペケ。セグンダを沸かせた21歳は、勝手知ったる師とともに、名門復活に貢献できるのだろうか。
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