【サウナの理想郷がないなら俺が作る!】やたらサウナと川好きな1人のおじさんが「究極のサウナ村」を建設し始めた話
■“不自然な自然”は、人が守っていく義務がある
人によっては、「水を守りたいなら、何もせず、人も暮らさずに自然のままにするのがいいんじゃないの?」と思うかもしれない。しかし、一度植林などで人の手が入ってしまった自然は管理・保全していかない限り酷くなるばかり。従来その役割を担ってきた集落がなくなれば、水の守り手もいなくなるのだ。 源流の水が減り、水質が悪化すると、生態系だけでなく、流域文化や街の暮らしにも影響を与える。マクロな視点で言えば、温暖化や都市一極集中になっていく世界において、源流の水と自然共生エリアは絶対に守るべき場所の一つだ。何もしなければ、ただ悪化していくという現実の中で、その新たな担い手と共感者を増やしていくのが、このプロジェクトの大きな目的である。 本連載では、村づくりの過程を通して、街のサウナ、中山間地域、現代社会が抱える課題や、究極のサウナってなんだろう? 豊かに生きるってなんだろう? を世に問いかけていき、共に考えていけたらと思っている。 初回なんでちょっと真面目に書いてしまったが、要するに「やたらサウナと川が好きな変態が、リアルなマインクラフトで最高のサウナ村作るってよ」くらいの感じで、そのドタバタ感を楽しんで眺めていってもらえたら幸いである。 ちなみに、サウナ村のプレオープンは2025年の4月、本オープンは2025年11月を予定している。 ユーコンカワイ(ゆーこんかわい) アウトドアライター、グラフィックデザイナー、イラストレーター、サウナ・スパプロフェッショナル、サウナ・スパ健康士、日本テントサウナ安全協会員。山旅や川旅、地域資源×地方創生をテーマに数多くの記事を執筆する一方、岐阜県山県市の限界集落において「足るを知る豊かさ」を提唱し、持続可能な町おこし事業も展開している。合同会社タキビデザイン代表。 @yukonkawai
ユーコンカワイ