最初はダイエット目的だった43歳がビキニフィットネスで優勝 「目指すのはさらなる砂時計ボディ」
ダイエットが目的でボディメイクを始める女性も多いだろう。礼子(れいこ/43)さんもそのうちの一人で、有酸素運動によるダイエットを目的にフィットネスクラブに入会した。トレッドミルやスタジオレッスンのマットピラティスプログラムなどを受けながら、運動を続けていたものの「気合いが入っているときは痩せるんですが、気が緩むとすぐに太ってしまって」と話す。 【写真】礼子さんの砂時計ボディ(バックポーズあり)
ボディラインが変化し、さらにキープできるようになったのは「筋トレを始めてから」だそう。今から5年前、最初に通っていたフィットネスクラブが閉館し、自宅の徒歩圏内に24時間ジムがオープン。それを機に入会し、ご主人と一緒に通うようになった。 「筋トレを始めてから、体型が大きく変化しました。驚いたのは、脂肪がついていてもボディラインがある程度保てるようになったことです。今までは、ちょっと気が緩むとすぐに『太ったな』と思うことが多かったのですが、それがなくて!」 礼子さんが競技を始めたのは2022年から。体型の変化が目に見えて目標探しをしていたときに、安井友梨選手のブログに出会ったことがきっかけだった。そこから本格的に、「砂時計ボディを目指した」と話す礼子さん。しかし、初年度は失敗も多くあったそうで、一番苦しかったのは骨挫傷になってしまったこと。 「上半身に比べて下半身が弱く、育てるために頑張りすぎました。重量をあげてトレーニング頻度を多くしていたら、身体は良くなると勘違いしていたんですよね。下半身への負担がかかりすぎて怪我をしてしまい、トレーニングができなくなった期間がありました」 トレーナーからの指導を受け、フォームを見直して丁寧に行うように。とはいえトレーニングボリュームを落とさないために、ハイレップ系の種目を取り入れるようになった。スクワットでは高重量、ヒップスラストやアブダクションは軽めで収縮を意識するなど、トレーナーに教えてもらった種目を組み合わせながらトレーニングに励んでいる。 ボディメイクに関する情報や、トレーニング動画などが溢れているが、礼子さんは自身のトレーニングにおいて次のように話す。「SNS上にあるトレーニング動画は自分の骨格に合ってないようで、長続きしないんです。自分の身体でも分からないことが多いので、信頼できるトレーナーさんに見てもらって、フォームを微調整してもらうことが大切だと感じます」。 2024年度のJBBF中四国ビキニフィットネス選手権158cm以下級で、優勝を飾った礼子さん。彼女が憧れる、“ビキニフィットネスならではの砂時計ボディ”を目指してほしい。
【JBBFアンチドーピング活動】JBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)はJADA(公益財団法人日本アンチ・ドーピング機構)と連携してドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体で、JBBFに選手登録をする人はアンチドーピンク講習会を受講する義務があり、指名された場合にドーピング検査を受けなければならない。また、2023年からは、より多くの選手を検査するため連盟主導で簡易ドーピング検査を実施している。
文・撮影:小笠拡子