外務省の7年度予算案、円安影響で平成17年度以降最大 中国日本人学校警備費を新規計上
外務省の令和7年度予算案は、前年度比200億円増の7617億円(デジタル庁所管分含む)となり、平成17年度以降で最大となった。円安の影響で、外貨での業務が多い外務省予算は「膨らまざるを得ない」(担当者)。国際機関の分担金・義務的拠出金は前年度比112億円増の1048億円となった。 偽情報など「情報戦時代」の対策として、国際情勢の分析能力強化に向けた人工知能(AI)の活用に、前年度から3倍以上となる7億7000万円を計上した。 このほか、中国広東省深圳市で日本人学校に通う男児が殺害される事件が起きたことを踏まえ、中国各地の日本人学校のスクールバスに警備員を配置する予算として、新規に3億6000万円を盛り込んだ。日台関係推進の予算は前年度から1億円増の25億円とした。