日本ハム期待の新星は「令和の曲者」か…あの達川光男氏「昭和、平成の匂いを感じる」と大絶賛【2024交流戦の異変・思惑・爆弾】
「日本ハムの好調は田宮の存在が大きいと思う」 こう言うのは、元広島監督の達川光男氏だ。 【確認する】大谷の12億円御殿!「ソーラーパネル付き」の大豪邸、実際の写真! 昨季まで2年連続最下位だった日本ハムは今季、貯金7の2位と好調を維持。昨26日の楽天戦で2本の適時打を放つなど、好守に躍動しているのが今季6年目の捕手・田宮裕涼(ゆあ=23)だ。 38試合に出場し、規定打席にはわずかに足りないものの、打率.322をマーク。冒頭の達川氏は、「打撃はもちろん、リードも、初球の入り方や内角の使い方がうまい。意表を突いて内角球で見逃し三振を取ったり。私は現役時代、江夏豊さんから『捕手のリードは、初球の入り方、どこで内角を使うか、この2つで決まる』と教わったものです。キャッチングもうまい。低く構えて投手が投げやすいはず。所作もいい。投手と会話ができてます。球を受けたらすぐに投手に返すし、サイン出しも早い。バッテリーのリズムがいいと、相乗効果で内外野全体が守りやすくなります」と、評価する。 その田宮は最近、SNS上で自身の死球を巡ってちょっとした騒ぎになっている。17日のロッテ戦、24日の楽天戦でそれぞれ死球を受けた際、「肘出しをしている」と、指摘されているのだ。 たしかに、右肘にボールが当たった瞬間、腰を引きながら右肘が前に出ているようにも見える。現役時代、「曲者」と称された達川氏は「避けないことはあっても、わざと当たりには行かないでしょう」と、こう言う。 「私はちょこっと手を出したりして、先輩投手に『ええ加減にせえ』と怒られたもんですけどね(笑)。投手が打席に立つセ・リーグで8番を打つことが多かったから、私が出塁すれば、9番で3アウトになっても、次の攻撃は1番からスタートできる。でも、打率3割以上をマークして中軸も打つ田宮に肘を出すメリットはない。むしろ選手生命に関わりますよ。一方、死球のリスクはあってもボールを怖がらず、ベース付近に立って踏み込んで打っている。捕手というポジションはボールを怖がらないことが大事。身を挺してでもチームに貢献しようとする姿に、昭和、平成の匂いを感じます」 捕手らしい捕手が出てきた。(つづく)