「2型糖尿病」はマウスウォッシュによる“うがい”で改善できる 大阪大学の研究結果
今回の研究内容への受け止めは?
編集部: 大阪大学による研究グループが発表した研究内容への受け止めを教えてください。 中路先生: 今回の大阪大学の研究グループの「マウスウォッシュを用いたうがいによる2型糖尿病への良好な効果」は、誰でも家庭でできる簡単な口腔ケアであり、生活習慣に取り入れやすいことが特筆すべき点であると思われます。比較的、若年者に効果があることからも、2型糖尿病の予備軍である若い世代に口腔ケアを勧めることで、将来2型糖尿病になることを予防し、2型糖尿病にかかる医療費を削減できる可能性も考えられ、大変有用な研究結果と考えます。
編集部まとめ
大阪大学の研究グループは、2型糖尿病患者がクロルヘキシジンを配合したマウスウォッシュを用いてうがいをすると、歯周病菌が減少するとともに、血糖コントロール状態が改善することを明らかにしたと発表しました。今回明らかにされた方法は、家庭でも実践しやすいため注目を集めそうです。
【この記事の監修医師】
中路 幸之助 先生(医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター) 1991年兵庫医科大学卒業。医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター所属。米国内科学会上席会員 日本内科学会総合内科専門医。日本消化器内視鏡学会学術評議員・指導医・専門医。日本消化器病学会本部評議員・指導医・専門医。