広島一筋13年・野村祐輔「本当に夢のような時間でした」 リーグ3連覇の立役者が現役引退 今季最終戦が引退登板
プロ野球・広島の野村祐輔投手が5日、引退会見を行いました。 2011年のドラフト会議で広島に1位指名で入団した野村投手。ルーキーイヤーは9勝11敗ながらも、防御率1.98の好成績を収めて新人王を獲得。16年には16勝3敗の成績で最多勝、最高勝率の投手2冠に輝き、チームの25年ぶりのリーグ優勝に貢献しました。 【画像】広陵高時代の小林誠司選手と野村祐輔投手 その後もリーグ3連覇に貢献するなど活躍を見せましたが、徐々に登板数が減り、21年以降は10試合以上登板することがありませんでした。 引退を決めた理由を「ここ数年なかなか自分の思い通りにいかず苦しい思いをたくさんしてきて、後輩たちと一緒に頑張りながらやってきたんですが、そろそろかなと思い決断しました」と話しました。 広島一筋13年。「本当に夢のような時間でした。皆さんに応援していただいて、ここまで野球を続けることができて本当に幸せでした」とファンに感謝しました。 通算210試合に登板して80勝64敗、防御率3.53。ここまで登板した試合全てが先発だった野村投手は「やっぱり準備をすることがとても大事だというのが13年間やらせていただいて思ったことです。そこを怠らずにやっていけば長く野球が続けられると、そういう信念をもってやることができました」と先発への思いを話しました。 また印象に残っている試合について「やっぱり1年目の最初のデビュー戦です。夢だったプロ野球選手になれてプロとしての第一歩を踏めたというのがすごく嬉しかったことを今でも鮮明に覚えています」と12年4月1日の中日戦、6回1失点の好投を見せたプロ初登板を挙げました。 この日のシーズン最終戦、本拠地・マツダスタジアムで211試合目の先発に向け、「先発として使い続けてくださった監督に本当に感謝しています。任せていただけたことでここまで数字を伸ばすことができたので、本当に感謝しています」とコメント。 最後にファンへ「13年間応援していただき、本当にありがとうございました。カープに入れて心から良かったと思っております。ファンの皆さんからは『高校の時から応援しているよ』とたくさん応援していただき本当に感謝しています。13年間ありがとうございました」と、改めて感謝しました。