なぜ韓国でいち早く「ペット同伴搭乗」が実現したのか。背景に“日本と異なる”ペット事情の影響が
2024年年初、羽田空港で日本航空機と海上保安庁機が衝突するという大事故は記憶に新しい。その際、乗客は全員救助されたものの、貨物室で同乗していたペットが犠牲となった。 【画像】日本人が驚く「韓国のトイレ」事情 この事件を受け、ペットの機内同伴の可否がネット上で大きな議論となり、移動の際のペットの扱い方に注目が集まっている。 日本ではペット同伴搭乗を許可している航空会社は少ないが、お隣の国はどうだろうか。韓国の航空会社とペットの機内同伴条件、そしてペットとの共生社会を目指す韓国の現在を紹介する。
◆ペットは機内同伴可能
韓国の主要航空会社のペット同伴規定は下記の通りである。多少の条件の違いはあるものの、機内同伴可能だ。
▼【大韓航空】
・同伴可能なペット:生後8週間以上の犬、猫、鳥(貨物室での預かりは生後16週間以上) ・機内持ち込み条件:ペットとケージの合計重量が7kg以下で、機内でペットをケージから出すことはできない。大人1人あたり1匹(受託荷物では2匹可) ・ペット輸送料:国内線3万ウォン(3460円)、国際線(日本)15万ウォン(1万7304円) ・その他:SKYPETSサービスあり。ペット運送料金にもマイレージ使用可能で、ポイント加算あり
▼【アシアナ航空】
・同伴可能なペット:生後16週間以上の犬、猫、小鳥類 ・機内持ち込み条件:ペットとケージの合計重量が7kg以下。機内でペットをケージから出すことはできない。大人1人あたり1匹(受託荷物では2匹可) ・ペット輸送料:国内線3万ウォン(3425円)、国際線(日本)14万ウォン(1万5987円) ・その他:ペット運送料金にもマイレージ使用可能で、ポイント加算あり。機内持ち込み用ペットケージは国内の空港(仁川空港を除く)で購入可能
▼【チェジュ航空】
・同伴可能なペット:生後8週間以上の犬、猫、鳥 ・機内持ち込み条件:ペットとケージの合計重量が7kg以下。機内でペットをケージから出すことはできない ・ペット輸送料金: 国内線1匹2万ウォン(2283円)、国際線(日本)7万ウォン(7993円) ・その他:「ペットパス」サービスあり(ペット向けスタンプ積算サービス)。同伴イベントなどを不定期開催