297万円一石甕に古酒・原酒飲み比べセットも 泡盛のユネスコ登録を記念し2商品発売 石川酒造場
石川酒造場は23日、泡盛を含む「伝統的酒造り」のユネスコ無形文化遺産登録を記念した企画商品2点を発売した。平良昭社長は「ユネスコ登録の記憶をしっかり残したい」と述べ、泡盛の盛り上げに取り組む。 【写真】原酒44度を160リットル詰めた一石甕(297万円) 1点は玉友甕(かめ)仕込5年古酒43度と原酒44度の飲み比べセット。いずれも720ミリリットル瓶でラベルや化粧箱に英語でユネスコ登録の説明文を掲載、インバウンド(訪日客)にアピールする。300セット限定。税込み6980円。同酒造場のほか、小売店や酒販店で順次販売していく。 もう1点は、12月に蒸留した原酒44度を160リットル詰めた一石甕(180リットル)。石川酒造場で約20年使用してきた一点物で「甕は酒蔵の財産。熟成は問題なく、おいしさを引き立てるだろう」と平良社長は太鼓判を押す。甕の前面にユネスコ登録のペイントを施している。297万円、沖縄本島在住者に販売する。 両企画とも問い合わせは同酒造場、電話098(945)3515。(政経部・村井規儀) (写図説明)「伝統的酒造り」のユネスコ登録を記念した商品をPRする石川酒造場の平良昭社長(右)と銘苅淳課長代理=23日、沖縄タイムス社 (写図説明)石川酒造場で使用していた一石甕(180リットル)に原酒を注いで販売する一点物(同酒造場提供)