東証、一時バブル後の最高値更新 節目の3万4000円超え
10日午前の東京株式市場の日経平均株価(225種)は大幅続伸し、前日終値からの上げ幅が一時600円を超え、節目の3万4000円を突破した。1990年3月1日以来の水準を付け、取引時間中としてバブル経済崩壊後の最高値を更新した。外国為替相場が円安ドル高傾向となったのを好感し、輸出関連株を中心に買い注文が膨らんだ。 午前終値は前日比623円61銭高の3万4386円79銭。東証株価指数(TOPIX)は31.25ポイント高の2444.34。 前日の米国市場でハイテク株が多いナスダック総合指数が3営業日続伸したのも材料となり、平均株価への影響力が大きい半導体関連株の上昇も目立った。朝方から上昇し、3万4000円を超えると上げ幅をさらに拡大した。 平均株価は9日に終値としてバブル後の最高値を更新した。企業業績が堅調に推移するとの見方があり、株価の先高観は強い。東証が、株価を意識した経営を企業に引き続き促していることも大きい。