「この人はまさか…」49歳・IT企業経営者、共同経営者から告げられた突然の退職。真の理由は?…明かされた“残酷な真実”に、涙【相続診断士の探偵が解説】
真実を知らず放置した場合に潜む、重大なリスク
法人からの調査依頼を数多く受けている弊社では、北村さんと同様に、会社の共同経営者や幹部から突然退職の申し出を受けたという相談を多数受けています。相談者の多くは、苦楽を共にしてきた仲間を信じたいという気持ちが強く、嫌な予感がしても、調査をすることを躊躇します。 しかし、真実を知らずに放置すると、会社を辞めた元共同経営者や元幹部が以下のような行動に出る可能性があります。 ・会社の機密情報を持ち出して競合他社に転職する ・優秀な社員を引き連れて、新しい会社を設立する ・新しい会社を設立して、大口の顧客を奪う このような行動を取られると、会社の経営に大きなダメージが生じてしまいます。最悪の場合、経営破綻の危機に追い込まれるリスクもあるのです。会社や従業員を守るためにも、早急にリスク回避策を講じるべきです。
探偵の行動調査はリスク回避策として有効?
このような会社の危機を救うためのリスク回避策として、探偵の行動調査は非常に有効です。会社を辞めた元共同経営者や元幹部が、競合他社への転職を考えている場合、転職先の幹部と会食をすることが多いからです。 行動調査を行い、誰と会っているかを確認すれば、どの会社への転職を考えているかがわかります。また、このようなケースでは、会社のPCからデータを持ち出す可能性が高いため、スマホやパソコンの操作履歴を読み取るデジタル・フォレンジックという技術を利用した調査を併用することもあります。デジタル・フォレンジックを用いた調査では、スマホやパソコンの消去されたデータを復元して読み取ることも可能です。
Aさんの裏切り行為が行動調査で明らかに
北村さんは、Aさんが退職する本当の理由を知るためには、探偵による行動調査が必要だと判断しました。北村さんから依頼を受けて、Aさんの行動調査を実施したところ、以下のことが明らかになりました。 ・高級料亭で競合他社の幹部と会食していた ・個室居酒屋で顧客と会食していた ・居酒屋で女性と食事した後、ホテルで過ごしていた 一緒にホテルに入る女性の写真を見て、北村さんは「この人はまさか……」と顔を歪めました。この女性は競合他社の従業員だそうです。 状況証拠ではありますが、Aさんの行動をみる限り、Aさんの退職の本当の理由は、実家の母親の介護ではなく、競合他社への転職である可能性が濃厚だといえます。 北村さんは、調査の結果を受けて、目に涙を浮かべていました。その後、Aさんと直接話をすることを決意しました。Aさんに、競合他社の幹部との会食や、同社の女性社員との密会についての噂を聞いたと伝え、「もし転職を考えているなら、考え直してほしい」と自分の気持ちを素直に伝えました。 Aさんは、北村さんの話をほとんど無言で聞いていたそうですが、その後しばらくして、競合他社への転職を考え直すことを約束してくれたそうです。
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